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2008年07月09日

多摩市議会は進んでいるのか?!

 NPO法人多摩住民自治研究所・地方議会研究会が主催をした第1回の三多摩議会改革フォーラムに参加をしました。多摩市議会からは議会改革特別委員会の安藤委員長が発言者になっていたこともあり、なんと・・・・議長も入れたら11名の参加(安藤さんを含めたら総勢12名)!さらに多摩市議会ウオッチングの会メンバーも2名が参加していたので、会場内の「多摩市民比率」高かったです♪(ちなみに全参加者合わせると約70名ほどで大盛況でした。)

 安藤さんは多摩市議会の議会改革の取り組みについてポイントを抑えながら説明をしていました。そもそも自治体議会は一律に論ずることができず、地域の風土や文化その他によってものすごく差異があると指摘していたのは本当にそのとおり。


 正直・・・・多摩市議会の取り組みについて説明を聞いていた他市の参加者からは「ため息」が多くもれていた気がします。


 議会の改革ってつまるところ「議員改革」。安藤さんが議論する議会、討議を活発にし、創造的な意思決定のできる議会に変えていくためには「フェアプレーの精神」こそが必要だと協調をしていて、パフォーマンスではなく、党利党略ではなく、公正さが必要で、相手を認める力量が必要で、市民の利益に関係ない自己都合(票集めのための)だけを持ち込まないで、そして調整力、多数決での決定したことに潔さを持つこと・・・・すべての議員がこのような姿勢を持ったなら、いわゆる想像に難くない市民の議会に対するマイナスイメージを大きく脱皮できるような気がします。


 そのフェアプレーなるものを実践できているかどうかは・・・・・・市民に評価してもらうしかありませんが、「議論できていない議会」でフェアプレーを行う場所すらないのが実情?!


 今日はえらく多摩市議会が議会改革先進地のような光を放ってしまったのですが、それはまだ‘かすかな光’であって、全然磨かれているものではないんです。
 でも、勘違いされてしまったかもしれないなあ・・・・・。何と何処を比較をし「議会改革が進んでいる」と判断できるのか・・・・その基準もよくわかっていませんし、私は私なりに考える「議会改革」が進んでいるとも思っていません。
 が、少なくとも私がイメージする「古めかしさ」からは一歩脱しているのかな?っていうことだけは思います。私は「古めかしさ」っていうのは、年期入った長老議員が「波風立てるのやめてくれ!」と改革に対する抵抗勢力になっている状態だと思っていますが、少なくとも「今のままがいい」と守りの姿勢で議会や議員の活動を捉えている議員の声は聞こえていません(内心はわかりませんが、表面化していないです)。


 ところで安藤さんともう一人、小金井市議会の小山副議長からも議会改革の実践報告がありましたが、小金井市議会の改革もかなり有名どころ。小金井市には市議会ガイドブックがあるようですが、多摩市でも同様のガイドブック作成をしてはどうかと思いました。横須賀市議会を覗いたときにも議会紹介・案内の小冊子が準備されていましたが、とてもわかりやすい内容でした。私たち議員が市民に市議会をわかりやすく解説してみるとどうなるのでしょうか?
 もしかすると、私たちがいかに日常的に市民には理解不能な「業界用語漬」になっているか自覚することができるのかもしれません。本当は議会ハンドブックの作成など市民と一緒にやると面白そうですね。そうすれば、私たちの意識がいかに市民意識とかけ離れているのかも実感できて一石二鳥かも。

 それにしても、このような場に集まってくる人々(多摩地域の議員がほとんど)の意識はとても高い!もしここにいるメンバー全員で構成している議会があったら?そこではどんな運営が行われ、どんな政治が想像されているのでしょうね。
 ここに参集した人々で「議会改革プラン」をつくったら、どうなるかしら?・・・・・絵に描いた餅にならないようなプランにできる?!

 何はともあれ、多摩市議会は多摩市議会なりに進んでいきます。大事にしなければならないのは、「議会改革をパフォーマンスに終わらせない」ということ。「身の丈にあって」背伸びしない改革を進めながら、だんだんと市民の求める質向上に努めていかなければならないでしょうね。いくら高邁な理想を主張したとしても、そのことを議員が実践できなければ全く空しい限り。全議員の意思統一が改革の肝です。

投稿者 hisaka : 2008年07月09日

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