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2008年07月03日

廃校施設はどう活用されていくのか。

 今日の朝日新聞の地域版に旧南落合小学校跡地への事業者公募の記事が掲載されました。早速、記事をご覧になった方からご意見もいただきました。

 学校跡地施設の恒久活用方針が決定したのは2004年の12月。今から3年半くらい前に確定をしたものですが、この方針に基づいていたのか定かにはならないまま・・・・図書館の本館が暫定移転で旧西落合中学校に移動したり、あの時はどこにも言及されていなかった総合福祉センター内にある「ひまわり教室」が旧中諏訪小学校跡地(諏訪複合施設。教育センターがある)に移動したり・・・・100%方針どおりに事態を動かすのは難しいとは言え、既に「これ(恒久活用方針)については破綻していたのかと思った。」と苦言を呈する人もいるくらい。
 そして、そうこうしているうちに市内にはさらに廃校施設が誕生しています。今年の4月には豊ヶ丘貝取地域に2校あった中学校が1校になりましたし、来年には竜が峰小学校が廃止をされることも決まっています。さらに、先日決定段階に話がぐっと進んだ豊ヶ丘貝取地域の小学校も4校が2校となります。数えただけでも・・・・・現在6校ある廃校に1+1+2増えることがわかっているわけです。また、教育委員会の学校の適正規模推進の計画によれば次に統廃合を控えている地域もすでに存在しているのが実情です。

 かつての住宅事情や子どもの数その他の時代背景環境を考えたなら、学校を次々と開校させる必要があったことも理解はしますが、まちの未来や将来をどこまで見越して学校建設を実施をしていたのだろうか・・・・ニュータウン地域内の学校が「場当たり的」に建設され、そして「使い捨て」されていくような印象を持たざるを得ず、複雑な気分です。


 多摩市の地図を広げて学校の配置図を見て明らかなのは、ニュータウン地域は面積の割りに学校が多いということ。それだけ子どもの人数が多かったこと、まちが若くて元気だったこと、活力みなぎっていたことを物語っているとも言えますね。しかし、ニュータウン地域内の住宅もそうですが、人口減少社会を迎えた今後にどうやったサイズをあわせていくのかをきちんと考えていかねばなりません。そういう意味で、廃校になった10校をまちの資源として上手く活用していかなければいけないでしょうね。


 旧南落合小学校の跡地施設については年間約1800万円のリースをするということです。「特色のある教育施設」にしていくことになっていますが、現在利用している市民などの立場にも配慮することも貸付条件には含まれているようです。どうなっていくのでしょうね。今月に情報を周知して事前申込み(必須)、来月に説明会で9月に応募締切というスケジュールで、日程的にはゆとりありそうな感じもしますが、応募してくださる事業者があるのかしら?
 

 そういえば、南野高校の跡地は恵泉女学園が購入をして、改修工事中と書いてあったのを見かけましたが、お金をかけずに廃校施設を活用すると言うのは結構厳しいものがあると感じます。「最低限のお金しかかけられない」状態の多摩市内の学校跡地施設は市民に万全に使いやすい施設にはなっていないと思うからです。


 それにしても、旧南落合小学校跡地の活用が具現化したことにより、あの学校跡地恒久活用方針がまだ生きていたことが証明されて良かった。半ば無きに等しいものかと思っていましたが、行政内部では時間をていねいにかけながらも粛々と方針に基づく取組みを進めているということですね。今後も増加する廃校施設を目の前にすると気が遠くなりますが・・・・・。

 ☆学校跡地施設・廃校施設の活用にご意見があればお知らせください。随時受け付けています!
  →hisaka_box@yahoo.co.jp

投稿者 hisaka : 2008年07月03日

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