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2008年07月01日

議会改革は進むか?

 議会改革特別委員会が開催されました。今後のスケジュールをにらみつつ、今日から委員会全体で議論をとりまとめ、分科会で出された意見も踏まえ、各委員の考え方を集約していくことになりました。
委員会のメンバーは個性豊かすぎる13名(今日は欠席者が3名いましたが)といっても過言ではないと感じていますが、そもそも「どうやって議論を進めていくのか」という手法のところからも意見の違いがあるために、「進め方どうすべし」という地点から話し合いをスタートしなければなりません。

 傍聴席からは「何で、議員たちはそんなつまらない議論に時間をかけて、本論に入ろうとしないのか。」と半ば呆れ顔?

 しかし、民主的にていねいに議論を重ねるということは時間もかかりますし、遅々として進んでいないように思うけれど・・・「でも進んでいる」ということなのかもしれません。


 共産党の橋本議員が「全部を完璧に解決してから、進めようと思っても進まないわけで、私たちができそうなところをほんの少しのことかもしれないけれど、変えていくことが必要なんじゃないか。」って意見を述べられていたことには同感でした。さすが経験重ねた議員さんからの発言だって思いました。


 で、今日は・・・・中には渋々協力してくださった方もおられますが、意見交換がなかなか活発に進んでいかない雰囲気を打ち破るために、いわゆるKJ法のワークショップ形式により議論を進めてしまいました。こんな形で市議会で意見交換を進めたのは多分初めての試みだと思います。
 「私は起承転結をきちんとつけた文章で物を考えることが必要だと思うので、このような手法で議論をすることにはあまり賛成ではない。」とおっしゃた方も最後まで快く協力してくださいました。


 何せ、「徹底的に議論をすべし」「議論を深めるべき」ということは委員会を開催するたびに、各委員が口々に発言し、意欲をちらつかせるところでもあるわけですが、じゃあ、実際に「何について」「どこの部分を」「論点について」が定まらず、いつも議論の内容はスポンジ状態のまま。そこで、一体どこに私たちの問題関心があり、今後重点的に議論を重ねていかねばならないのかを明らかにすることが必要でした。


 そのために手っ取り早く集約できるのがワークショップ。現時点でとかく思いついていることを書いて発表することだと思ったわけです。事前に何の打合せも準備もしていなかったので、事務局職員の方の手をちょっぴりだけ煩わすことにもなりましたが、「議事録にどうやって記録をするのかわからないから、ワークショップをやるのはちょっとやめてほしい。」と言われなくて本当によかった。おそらく一昔前なら四角四面に「そういうやり方は議会に相応しくないです。」と言われそうなので。


 こうしてワークショップ形式に切り替えて、かなりの意見が出されました。「市民に信頼される議会」「日本国憲法と自治基本条例をよりどころにする」「二元代表制の一翼を担うに相応しい議会」という改革目標的なところから、議会の権能を高めるために「議会での議決事項を追加」「議長権限を強化」すること、そして「討議する場づくり」「市民が参加する場づくり」という視点からも多数の意見がありました。何よりも議会を支える事務局に対しての要望は高く、「人員体制の充実」、「議長人事権の実質化」「人事査定・評価の独立」など機能充実を求める意見が多数上がりました(これは市長と切磋琢磨できる議会をつくるためにも市長に強く要請しなければならないところ)。あとは、「会派制をなくす」という意見などもあり。
 ようやく少し論点が見え、具体的な議論が進んでいきそうな兆しだけは感じたところで終了しました。

 あっ・・・・これらの意見交換は何のためにやっているかと言うと、私たちはとりあえず特別委員会の名称にもなっている「議会基本条例制定をめざす(議会改革特別委員会)」ことにしているので、最終的に条例を制定につなげていくためには、どんな内容を条例に盛り込んでいくのかを確認するためです。実は、これまでにも「討議グループ」「公開グループ」という分科会方式である程度まで改革すべき論点整理はしてきたのですが、そこから次のステップで「条例づくり」に進んでいくためには、改めて問題意識を確認しあう必要性と私たちの目指したい議会像を共有化していく作業が求められます。とかく・・・・先にも書いたように、個性豊か過ぎる議員のみなさんの意見をとりまとめるのには一苦労します。「賛成」か「反対」かという議論をするのであれば簡単なのですが・・・・・。

 「ワークショップを取り入れた感想については・・・・?」

 私は結構面白かったけれど。心の中では「冗談じゃないよ。」と思ってもお付き合いしてくださる心の広い方が多摩市議会には多いことに感謝しています。議会改革は少しずつでも進めていかなければなりません。

投稿者 hisaka : 2008年07月01日

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