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2008年06月23日

「興業的には・・・・。」

 今日は梅雨らしい一日でした。朝は雨が止んでいたので、駅前での遊説はよかったですが・・・・今朝は改札口に向けて思いっきり走っていた男性に「うるせーよ。」と言われました。「確かに、うるさいかもしれないな・・・・」。少しばかりマイクの音量を小さくしてみたりしたんですが。

 明日が定例会の最終日なので、今日は事務整理日なので休会。日中は人に出会って、打合せをして・・・夜はパルテノン多摩で評議会がありました。評議会の議題は「理事の選任について」ということで、「あー、これだけの議題のために評議会をわざわざ開くのか・・・。」なんて思いながら足を運びました。もしや10分もあれば終わってしまう会議ではないかと思っていて、そのために会議を開く労力その他に全然効率性・合理性を感じなかったもので。10分しか開会されない会議に参加をして、挙手をしただけで「手当て」が発生してしまうのに複雑な心境でした。
 予想通りにあっさりと理事のメンバーは決定。人選については予め事務局側から提案された人物が存在するわけで、何か評議会のメンバーがそれぞれに「この方を理事にしたらどうなのか?」とか提案をしながら意見交換して選任作業を進めていくわけでもありません。提示された人物たちに対し、その人物を詳細に存じ上げていない立場で「あーでもない、こーでもない。」と意見できる人なんてよほどのことがない限り難しいと思われます。
 ・・・・・これって、市長の人事案件に同意する立場の議会ととてもよく似ていて、単なるお墨付きを与える感じ。

 何はともあれ、理事の人選は異論もなく速やかに終了し、その後、パルテノン多摩の今後の方向と言うことで「新公益法人化」についての説明がありました。国が示した移行期間5年間の間に新公益法人化への手続きを行うと言うことですが、なるべく早めにやっていくとのこと。理事会と評議会からそれぞれメンバーを出し、プロジェクトチームみたいなものを編成して方向性をとりまとめていく予定とのことでした。まとまったもの=たたき台として理事会と評議会で議論をしていきたいという話ですが、「新公益法人制度」のこと勉強しておかなきゃと言う感じです。


 会議の最後で各評議員の自由発言の場があったのですが、かつてパルテノン多摩が力を入れてきた「演劇」が今はジリ貧なのでもう少し力を入れて欲しいとの意見が出されました。しかし、それについて「興業的には非常に厳しい」という話で、採算ベースで考えてしまうと成立しないと言うのが実情のようでした。・・・・「そう言っても」・・・・と「公の施設」であることの意味を主張し、文化を育てる必要性に踏み込んでいくよりは、赤字事業はなるべく抱えたくないという本音には誰も異論を唱えず。

 
 自治体が立派な文化施設を持つことがステイタスだった時代があるとしたら、今はどんな時代と表現できるのでしょう?口をついで出てくる「興業的には」を追求するばかりがパルテノン多摩の役割ではないはずだと思っているのですが。

 ちょうど昨日は大ホールで行われていた多摩管弦楽団のコンサートにも足を運びましたが、「もしこのホールがなかったらこのコンサートはどこで行われるのかな」と考えていました。多摩市を拠点にして文化・芸術活動をしているグループが市内で発表の場を持てるというのはとてもうれしことだと個人的には感じた次第です。

投稿者 hisaka : 2008年06月23日

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