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2008年06月18日

6月定例会 議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会

 「議会改革は進むか?」シリーズです。

 今日の議会改革特別委員会では今後の進め方についてを中心に意見交換をしました。もしかすると、今頃になって「今後の進め方」を議論している様子が滑稽に思われる節もあるかもしれませんが、よりよい議論を進めていくためには「手続き論」の部分もとても重要で、何しろ13名という大所帯で特別委員会の運営をしているので、委員どうしの足並みがばらばらにならないよう、絶えず立ち止まって到達点を確認しあう作業が欠かせないと思っています。

 「当然わかっているだろう。」とか「理解していて当然だ。」というのは通用しないと思ったほうが正解。とかく、合意形成の積み重ねはていねいにしていかねばなりません。


 そもそも「議会改革」に対して思い描いているイメージやその内容についても千差万別。しかし、出前委員会や分科会における議論を通じて、ずいぶんと共通点を見出しつつあるのが今の状態です。
 

 議会改革は一部の議員の力だけで行えるものではなく、全議員が一致できて初めてなし得るものであると思います。なので、私たち特別委員会の目指すところである「議会基本条例の制定」についても最終的には全会一致、満場一致での可決していくことを目標にしています。「全員一致」で取組んでいこうという点に異論を唱える人がいないところが多摩市議会ならでは。議会運営などに関しては「合議制」を原則とし、議論を進めていく慣習があります。これは、時にまどろっこしくなる場合もありますが、しかし多摩市議会の良さにもつながっている面も大いにあるように思います。


 結局のところ、今日の議論は今後のスケジュールを確認したものの、条例制定の具体的時期を確定することはせず、まずは私たち自身が議会基本条例に盛り込みたい内容や議会改革に対する夢(と表現をしていたステキな議員さんがいた)を形にするための意見交換を進めていくことからスタートすることで決着。次回の委員会から議論をさらに深めることとなりました。



 ところで、午後からは討議グループ分科会の意見交換があったのですが、その中で悪名高き「全員協議会」のことが話題になっていました。全員協議会って、多くの場合には「議長のもとに、議員全員が一堂に会し、主として上程された議案の内容などについて、理解を深めるために設けている会議です。法律の定めによらない会議で、非公開で行われます。」(練馬区議会用語集・これはとても役立つページ)・・・・ということで、行政が議員全員に説明をする場であって、議員どうしが協議をしたり、意見交換をする場ではないそうです。通常議会の補足的に行われたりするみたいですね。定例会の事前に行われる会派説明みたいな感じ?


 いずれにせよ、「全員協議」という名に値するような、全議員で協議して意見交換をするような場を設けるのであれば、「全議員懇談会」云々と別途設置することが必要になり、そのように対応している議会もあるのだとか。


 実は、非公開原則の全員協議会ですが、多摩市議会の場合には全員協議会も傍聴可能にしています。でも、他の自治体議会では全員協議会は行政と議会側との密室会議で傍聴できないところが多いのが実情です。これは各自治体ごとに異なっているのかもしれませんが、市民には扉を閉ざすことが原則と言う点で、「怪しげな会議」としか言いようがありませんね。多摩市議会の意識としては「なるべく全員協議会の開催は行わない」という意識のほうが先行していて、仮に開催する場合にも(私も学校跡地問題、行財政診断白書、再構築プランをテーマにした全員協議会を体験したことがありますが)、市民にオープンなので、とある自治体議員からは「それって全員協議会の意味ないじゃん。」とか言われたこともあります。
 でも非公式な会議で、議事録など一切必要がない「裏・議会」みたいなものだとするとおかしいですよね。全員協議会までも公開にしているわけで多摩市議会の公開度合いは少し理解していただけるかもしれません。
 


 いずれにせよ、「議員全員で協議をする場」が全員協議会ではなく、「議員全員が市長と議会で、そして議員同士で不可解な協調関係?を結び、市民に公開をしない閉じられた場所で行政からの説明を聞いたり、意見交換をする広場」が全員協議会ということが改めて確認できた昼下がりでした。


 明日はこちらも非公式設置の代表者会議です。もちろん多摩市議会の代表者会議は基本的には傍聴可能です♪
 

投稿者 hisaka : 2008年06月18日

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