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2008年06月16日

6月定例会 文教常任委員会

 今日は委員会に付託された案件がなく、引き続き調査事項となっている「学校選択制の諸問題について」がとりあえずの議題。そして、協議会で数件の報告事項について説明を受けて、終了しました。調査事項の学校選択制の件については別途議論が必要との判断で、来月に改めて委員会を開催し、委員同士の意見交換を進めることになりました。今年度4月時点での学校選択制の活用状況などの説明を受けたわけですが、どのような事情があるかはさておき市内には「選択される学校」と「選択されない学校」があることは事実。学校選択制は特色ある学校づくりや学校経営という観点とつながりが深く、「選ばれる学校」になるために各学校の努力を求め、学校の活性化を図ると言うことがその目的の一つにされていますが、「公教育」における平等性という視点失くして変に「特色づけ」に翻弄される学校教育の在り方に個人的には疑問があります。
 さらに「地域で子育て」と盛んに言われ、「地域の中の学校」という位置づけ方もあることを考慮すれば、わざわざ選択制を導入することなく学区域内の学校に全ての子どもたちが通うことが自然ではないのか・・・との意見もあり、これにも大いに共感するものです。

 いずれにせよ「不人気」というか「評判のあまりよろしくない」学校の存在があったなら、学校選択制を導入しているかどうかに関わりなく、汚名返上させるために教育委員会としての支援を講じるべきで、それが現にその学校に通学している子どもたちのためにも見過ごすことはできないはずです。

 ところで、報告事項には連光寺小学校の増築工事に際し、建築資材などの高騰もあり予算不足が生じたために増額の補正予算で対応しなければならない旨の説明がありました。状況を考えるとやむを得ない対応だと思っていますが、今日、一番最後に報告があった「入札の不調」について我々委員会のメンバーは皆一様に驚きの声を上げた場面がありました。
 というのは、先月末に入札を行った市内小中学校6校の体育館の耐震工事の実施設計の入札について応札意思を示していた事業者が全て辞退をしてしまったので、改めて入札をしなおす必要になったというのです。事業者が実施設計そのものを拒否したということになると思っていて、ある意味で「そんな価格じゃやっていられない・・・・」と言われたのと同然な気がしているのですが、そうではなくて何か別の理由があったのかどうか・・・・どんな風に受け止めればいいのでしょうね。契約の際の価格の見積もりなどはある意味で専門性も問われる分野で、私の領域にはひっかかりにくい部分なんですが、理由の分析が求められる気がしました。

 それから、今日の段階では貝取、豊ヶ丘地域の小学校の統廃合問題について議論の行方がどうなっているか進捗状況の報告はありませんでしたが、この件も進捗を確認する必要がありますし、多摩第二小学校と竜ヶ峰小学校の統合に向けた諸事項がまだまだ未整理状態にあり、特に第二小学校の老朽化・建替えも視野に入れた対応にどう取組めるのかも含め検討をしなければならない等・・・課題山積です。第二小学校については「老朽化の状態がひどすぎる」という意見もあり、「何とかしなければならない」との声が議会内も強くあります。確かに校舎の状況にも対応が必要なのかもしれませんが、私はそれ以上に「学校の規模」の問題も話題にしたいところ。小規模校の解消には力を入れ、「適正規模」化していこうというのが教育委員会の方針ですが、大規模校はそのままでいいというのでしょうか・・・・。この議論を避けようとしているのかなあ・・・・あまり話題にしたがらないのが教育委員会の現状です。小規模すぎて問題がある・・・・大規模すぎても問題があるのではないかと私は思っていますが。
 このあたりについても、議員が個々人で見解を述べて主張するだけでなく、委員会内で意見交換をしてみたい部分です。議会改革への取組みと平行して、常任委員会の活動の活発化を図りたいものです。

 明日は・・ストックマネジメント(資産管理)計画と公共施設の配置のあり方特別委員会です。

投稿者 hisaka : 2008年06月16日

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