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2008年05月19日

「そう!・・・・・それ、それ♪」

 パルテノン多摩の評議会がありました。会場に向かう足取りは重い・・・・・って、事前に送付されてくる資料に直前に目を通して思ったのは「脱皮しきれない!」という感じを持ったから。

 議題は指定管理者制度が導入されてから2年目、昨年度のパルテノン多摩の事業報告書案と決算報告書案。ちなみに昨年は開館20周年で記念事業を実施したわけですがそこが起爆剤になれるほどの展開だったかと言えば疑問。「安くて良質な文化事業」を創り上げるのには苦労が多すぎることを感じずにはいられない・・・・というのが私の率直な重いです。正直、今後ますます厳しい財政状況を迫られる中、「パルテノン多摩の使命」をどこまで果たすことができるのだろう?って・・・・。

 財団の運営と言うのは多摩市文化振興財団に限らず、いずれの自治体も苦労に苦労を重ねているらしいけれど、何と言っても人件費圧縮のために人員は減ることはあっても増えることはなし。このような文化事業などは非正規雇用の職員などで対応しているところが多いとの話もあり、実際にパルテノン多摩の場合にも退職者補充は基本的に行わず、人員不足は場合によっては非正規で職員を雇用して凌ごうとしている感じです。その状況を安易に是認することはできないと私は思っていますが、他自治体の財団を研究してみようと思います。
 人員が減って、事業費も減って・・・・だけど「指定管理者になったのでよりパフォーマンス向上を求められる」・・・・・指定管理者になってからの成果説明を「財政削減効果」面でされたことに何だか違和感を覚えました。

 それにしても評議員になって2年目ですが、パルテノン多摩の評議会に期待されていることって一体何なのだろう?という疑問が沸々と沸いてくる今日この頃です。逆に言えば、これまで20年間・・・・組織的には「評議会」が位置づけられてきたわけですが、ここが果たしてきた役割にはどんなものがあるのか知りたいということなのかもしれません。・・・・・・・・・・・これ調べるとしたら、大層な作業になりそうですが、いわゆる「お役所的会議」で評議員どうしで活発に意見交換が行われるわけでもなく、予め事務局が準備した式次第どおりに会議が進み、ただ説明を聞いただけで終了・・・・・・という旧態前とした在り方からも脱皮したいと願っているのですが・・・・。


 ところで、そんな評議会ですが私が今日の会議で最もヒットだと思った発言はまさに市民感覚に基づいたもの。ホスピタリティの向上につながることなのですが、本当に「ささやかな気くばり、心遣い」の大切さを提案したご意見でした。パルテノン多摩は、これも人によるらしいですが、例えば午後の時間、13時から部屋を借りている場合には13時からしか鍵を受け取ることができません。仮に5分前に到着をしていたとしても、「13時ルール」は厳格で、その5分を待たされることが多いですね。(ここは「THEお役所仕事」として評判が悪いところでもありますが、)
 しかしその場合に・・・・・・


 「あと5分お待ちくださいますか。」


という声かけをして下さる職員の方と、

 「13時になるまで貸せません!」

ときっぱりとお断りする職員の方の2タイプがあるそう。

 当然ながら、ホスピタリティの向上から考えれば前者の対応が望ましく、残念ながら後者に対応された場合には一挙に「パルテノン多摩」に減点がつくというわけですね。


 「そう!・・・・・・・・・・それ、それ♪」

 それが大事なんだって私もハッとさせられました。こういう場面で問われて来るんだと。


 そこで、思い出したのが「接客向上キャンペーン」。私は市役所で「接客」という言い方がふさわしいとは思えないので、庁舎の目に付くところにある「接客向上キャンペーン」PRの貼り紙を見るたびに「違うんだよなあ」と思うわけですが、パルテノン多摩でこそ「接客向上キャンペーン」が必要です。これは「きほんのき」ではないかと思った次第。
 ・・・・・とは言え、経費削減だけが強いられる職場でギスギスせずに「にこやかに」って・・・・・・難しいのかもしれませんが。これは多摩市役所だって同じことが言えそうです。


 ☆パルテノン多摩に対するご意見随時募集中です☆

投稿者 hisaka : 2008年05月19日

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