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2008年05月14日

議会改革は進むか~続・出前委員会

 今日は第2回目の出前委員会。ベルブホール(永山)にて開催しました。地域によっても場の雰囲気が違ってくるんじゃないか・・・・というのは全くのその通り。今日は今日で、とても貴重な意見がてんこ盛りでした。


 何よりも「こんな議会にしたい!」とあるが、市民に問いかける前に、今、議会としてどんな問題点があると認識し「こんな議会」づくりを目指しているのか?


 という問いかけには、思わずハッとさせられる場面もありました。

 そうなんです。「私たちは何が問題だと思っていて、だからどう変えていきたいのか・・・・・・。」については説明不足の状況かもしれません。しかし、私は議員それぞれは認識ができている部分もあるのかもしれませんが、議会全体として考えてみたときの「回答」って正直準備されていないです。でも、私たちが薄々気がついていることは「議会の活動、議員の活動が全くと言っていいほど市民に届いていない!」という厳しい現実。


 それは、市民1500名へのアンケート結果から見ても明らかです。実にこのアンケートは私たちにとって現実を突きつけたもの。

 「市議会に関心がある」・・・・53.6%
 「市議会だよりを読んでいる」・・・・67.6%(全部に目を通している方ははこのうち8%)
 「市議会議員の活動内容を知っている」・・・・33.9%
 「選んだ議員の活動に満足している」・・・・10.1%(わからないが63.7%)
 「議員に意見や要望を伝えている」・・・・11.1%
 「市議会に市民の声が反映されている」・・・・ある程度31.6%。(わからない35.9%)
 
 
 以上はアンケート結果からの抜粋です。この結果から各議員それぞれに思い当たるところや、見つめなおすところなどがあるのだと思います。


 特に市民にとって議会は「わからない」「見えない」という存在であることを痛感させられます。もちろん議会もそうですが、議員個々人についても同様です。私はこの結果から「あなたの活動は『自己満足』の活動に終始しているのではないですか?」・・・・と問われた気持ちいっぱいになりました。

 各議員受け止め方もそれぞれで認識も様々だとは思いますが、多かれ少なかれ出前委員会に臨むにあたり胸に手を当てて考える瞬間はあったのではないかな・・・・。そんな風に考えています。

 今日は冒頭からこの出前委員会での意見は本当に反映されるのか、生活のために議員になるのではない、発言の声をしっかりと受け止めて欲しいという意見からスタートし、信号機設置問題、道路老朽化問題、市民の安全確保問題から、救急医療の問題その他・・・・生活に根ざして市民の方々が抱えていらっしゃる問題の訴えもあり、出前委員会に対する期待、出前委員会を実施したことに対する評価、市民全体の利益を考えた議員同士の議論の活発化、徹底的な議論を尽くす、結論を出す前の市民参画の手法、夜間や土日議会の開会、議会の公開についてもITを駆使した手法の提案など多岐にわたるご意見をいただきました。


 もちろん、本日で全てに回答をしきれるものではなく、出前委員会はまさに「決定過程の共有」をする場としての位置づけで、私たち自身が結論を導き出す過程での市民参加。なので回答がいまいち不十分で消化不良気味のままお帰りになった市民の方もおられるかも・・・・と心配もしています。しかし、出前委員会の趣旨もご理解いただきながら、意見を受け止めてその後にどうつながるのかをしっかりとウオッチしていただければと思っているところです。


 
 即取組めるようなこともありそうです。「陳情・請願」を「市民要請・市民要望」という風に言い換えることはどうなのか?という意見(陳情や請願は地方自治法における用語なんですが、やはりイカメシイし、市民が議会に頭を下げるということが前提になっている言葉、懇願というようなイメージを髣髴しやすい)については、ちょうど特別委員会の議論も出されていた意見だったように思います。


 うーーーーーーーーーーん。


 と唸らざるを得ないのは、何といっても「ばら色!」に感じてしまう、「期待ができそう!」という感触をお持ちになってくださった市民が半分くらいはいたかもしれないと思う点。これは素直に喜べる半面、「こりゃー大変なことになってきた。出前委員会で前向きな取組みを表明した限りでは、いよいよ具現化する方策を着々と積まねば」というプレッシャーがあるので。ちょっとおなか痛くなりそう。


 今日は議員報酬についての言及はなく、議員定数については市民の意見をより多く集めるのであれば、定数についても法定数34名を26名まで削減している現状を考え直すことも必要ではないか?つまりは削減ではなく、増加も視野に入れられるというの見解も出されました。ここは様々に議論が分かれそうですね。私は今の規模はちょうどええ加減か・・・・?と考えていますが。

 「物事の決定、決められてしまう前に、きちんと市民が意見を述べる場を!」

 そんな「場」を実現したいです。テーマごとに市民との意見交換で深めていくことも必要で、今日の意見でも「市民も発信して、議会も発信して双方向になるような場」に対する期待感の大きさを痛切に感じました。


 「さぁーーーーーーーーーっ!これからどうする多摩市議会」


 みたいになってきたのかもしれません。折戸議員が「改革は議員の中にある」という川柳を紹介されていましたが、まさにその通り。実は議員個々人の自己改革があって、その上にあるのが多摩市議会の新たなる発展ですよね。なので、私も日々鍛錬・訓練を積み重ねていきたい!挑戦する意欲を忘れずにいきたいなと思っている次第です。議員同士が議論する「議会」をつくるためには議論するために必要な下準備も欠かせず、やはり勉強勉強勉強が求められますので。
 

 別件。今日は午前中に6月定例会に市長が予定している提出議案の説明が行われました。補正予算その他・・・・ということですが、それほどに大きな論争を呼び覚ましそうなものはなさそうかなと感じます。市長も毎議会に物議を醸し出し、議会空転してしまうような状態になることを好まないでしょうし?!6月議会の訪れを感じ、一般質問の通告書を完成しなければならないとの焦りが生じ、しかし、その前に今回のタームでは最終の出前委員会の実施に向けて気合入れなおし完了です。早朝からの出前委員会の宣伝行動も明日が最後となります。

投稿者 hisaka : 2008年05月14日

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