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2008年04月23日

後期高齢者医療制度

 今日は午後から会派で集まり、後期高齢者医療制度のことについて担当課長さんより話を伺いました。多摩市にも既に1000件以上の電話が殺到し、もちろん窓口での対応もあり、とかく担当者がその対応に追われている状況は新聞報道などのとおり。制度に沿って言うならば、本来は東京都後期高齢者医療制度広域連合が受付すべき内容の問合せ電話も市にかかってくるらしい。広域連合のほうはフリーダイヤル対応をしていて、コールセンターを配置しているのに。

 これ・・・・私がかつて2年前ほどに厚生産業常任委員会でこの制度の説明を受けた際の懸念が当たりました。市民はフリーダイヤルのコールセンターではなくて市に直接問合せをするのではないか、その対応は大丈夫なのか?って担当に確認をしたことがありますので。なんと実情を伺えば、広域連合のコールセンターに市民が問い合わせたことへの回答を市の窓口に回してくるようなケースもあるとか。この制度で市が行うべきことは「保険料の徴収」。しかし、「保険料」そのものの金額設定等の問合せについても当然にあるわけで、それへの対応に担当セクションは追われている様子。受話器を置いたら、また次の電話対応ということでひっきりなし。
 縦割り行政の中で後期高齢者医療制度のことにたずさわっていたのはほんの数名。つまり、問合せの電話があったとしても、それに回答できる職員にも限りがあるということですね。応対に人手が足りないからと他から人員を投入して即座に何とかなるような問題でもなし。しかし、これではどうしようもないと人事課が緊急対応し、再任用職員として新たなスタートをきったばかりの元管理職(制度に精通している)が応援に加わって少しは落ち着いたのかな?・・・・・と議員はみんな心配の眼です。こういう状況ははじめから想定できたことのような気がしますが、職員不足で万全に職員を配置できなかったのかもしれません。いずれにせよ、緊急対応でも一名の応援が加わりよかったと思います。


 それにしてもこの制度。ぎりぎりになるまで制度の概要が固まっておらず、自治体としては本当に迷惑しているんです・・・というのが事実。議会でも何度か話題になっていたものの市側の答弁は「もう少ししないとはっきりしたことはわからない。」としか言いようがない状況が続いていたので。市に責任を追及しても仕方がなく、むなしい限り。

 でも、最終的にめぐりめぐって誰が責任をとらなくてはいけないのかを突き詰めて考えたところには、有権者一人一人の存在が見え隠れしてしまい、結局は私たち自身の問題になるような気がしてならず、「知らなかったでは済まされない」ってこういうことなんだなと痛切に感じます。ちゃんと伝えないほうにも責任があるのだと思いますが・・・・。マスコミの報道一つとっても誤りではないけれど、正確ではない場合も多く、新聞・テレビ情報でいたずらに不安を煽り立てられた市民の方からの問合せも少なくないようです。・・・・今頃になって問題にするのではなく、もっともっと以前にこのことを取り上げて報道してくれたなら、状況は違っていたのかもしれないと思わずにはいられない今日この頃なのです。

投稿者 hisaka : 2008年04月23日

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