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2008年03月12日

08年度予算特別委員会 4日目

 今日の審議は衛生費から。やはりエコプラザのことには質疑が集中しました。先般、実施された試験稼動中の廃プラの圧縮処理での大気環境調査の結果によれば、数値については詳細が述べられなかったものの、どうやら室外と室内では「室内の方が値が低い」ということのようでした。もちろん双方ともに環境基準を下回っているのは当然のことですが。
 実は今回はTVOC(総揮発性有機化合物 )も調査項目に含めました。これはエコプラの協議会でも委員から意見が出されていた部分です。ただTVOCに関しては、まだ考え方が確立していないようで調査結果の公表については数字などが一人歩きしないように慎重に取り扱っていきたいとの話です。 
 「市民の不安を煽るようなデータは公表しない?!」


 もしも、そうだとしたら、大問題ですよね。仮にも行政に不都合になるような情報は出さないなんて!・・・情報の隠蔽?!・・・・そのような姿勢はとうてい認めることはできません。議会サイドからも、市民の不安を煽るような環境調査の結果、データの公表することに消極的な見解もあったわけですが、行政側は「全て情報は公開する。」と明言していました。それは当然のことといえば当然のこと。


 さて、今日はこの予算委員会でも大きな山場?・・・・・土木費の「都市計画図書作成業務」「多摩センター駅周辺地区歩行者ネットワーク調査業務」の質疑を迎えました。これ・・・・多摩センター駅の北側の都有地にペデストリアンデッキを架けていく計画に必要な調査をするのだとか。ぺデを設置することで北側の活性化につなげたいそうです。しかし、もちろんのこと、議会サイドからは疑問の声が。行政としては「まずは、調査をさせて欲しい。」ということなのですが、調査を認めるということはペデストリアンデッキの建設も認めたも同じ。ここで何とか再考を迫りたいものです。
 でも、もちろん再考の余地があるわけありません。「北側にもペデができて当たり前。」という答弁や市長からもいつになく丁重かつ丁寧に懇願するような答弁。「ぜひともやらせてほしい。」の一点張りです。市長は多摩センターについては企業誘致条例を制定したことや、マグネット効果で優良企業が進出してきたこと、海外からのビジネスパートナーが多く多摩センターに訪れる中でその悩みは「食事処」であることなどを理由を述べていました。駅の北側から南側に接続するペデストリアンデッキがあれば、もっと便利になるというのです。
 また、北側にペデを設置することが、未処分で残されている都有地の企業進出の呼び水になると。そのことで税収や雇用も期待できると。(ちなみに予想図では2100名が働くことになっているらしい。)

 というわけで、確かに市の考えていることや言い分にも「そういう要素もあるかもしれないな。」とは思います。


 しかし、実はこれについては同じ会派の篠塚議員がこの件に関し、昔の資料を探したり、かなりあちこちにヒアリングをしてわかったのは、今更・・・・多摩市が調査をする必要がないということ。なんと東京都は多摩センター北側の土地約5万ヘクタールの処分・売却を目的にした調査を行っていたのです。平成16年度のことです。つまり、今、多摩市があえて調査をしなくても、都の調査とそれにもとづく結果で十分と言うわけです。なぜなら、都は調査結果の報告書で既に「ペデ」の構想を示しています。「土地を処分するためのペデ。」というのが都の調査結果ということになりますね。


 そこで、私たちとしては・・・・要するに多摩市は「東京都の資産処分のために、責任を取らされる格好になっているのではないか。」と思えてきたわけです。ペデのルートにしてみても、本当に多摩センターが活性化するようなルートが示されているとは思えないようなもの。市側は「都の調査では地域の声を聞いていないので、市の調査では改めて地元の意見を反映させたい。」ということでしたが、そのことで本当にルートが変更できるかどうかの確約もなし。市側はあれこれと理屈を並べ立てて調査の必要性を主張するのですが、そのどれをとっても、議員の半数の疑義は解消されないままでした。
 それにしても・・・・ペデストリアンデッキがあることは「視覚的にも効果が大きい」そうですが、今の多摩センターの北側にぴょろんとペデができて、景観的な効果が全然イメージできないのです。


 ちなみに、篠塚議員の試算では最低価額になりますが、都が仮に全ての土地を処分するとしたら74億円の売却収入になるとか。都の財政規模から考えると微々たるものになるのかもしれませんが、やはり大きい。・・・・・・・・・・やはりこのペデストリアンデッキは「都が主体」」で工事を進めるのがふさわしいのではないでしょうか。
 それにしても東京都の財産処分と言えば、同じく予算にあがってきた多摩第一小学校の底地のことも。こちらは約6億円。赤字覚悟の処分価額と主張されるのかもしれません(時価相当では約10倍ほどの値がつくとか)が、もともと都は当該土地を国から「タダ」同然で引き受けたらしいです。これって東京都のやっていることおかしくないですか?


 それに対して市はどうしてもっと強く主張できないのでしょう。「東京都の言いなりはおかしい!」これが私たち会派の主張ですし、他会派、議員からも同様な意見が出されています。ここぞまさに市長、‘地元’都議会議員との連携プレーが期待できそうなのですが。当事者じゃないので交渉ごとの難しさはわからずに言っているので、「わからんちんが、横から口を挟むな。」ってお叱りを受けてしまうかもしれませんけど。


 明日が最終日です。ようやく教育費に入ります。明日は残りの時間を使って質疑する予定です。2日ぶりの質疑です♪「財政の厳しい」多摩市の教育予算のあり方について質疑したいと思っています。

投稿者 hisaka : 2008年03月12日

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