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2008年03月11日

08年度予算特別委員会 3日目

 予算特別委員会も折り返し地点。残すところあと2日間。来年度予算については「総論賛成」でいくのかそれとも「各論は賛成」で判断するのかどうか・・・。正直、細かいところにチェックを入れ始めるとキリがなくなるわけですが、「せめてこれだけは。」と思う箇所について修正をするかどうか・・・・。最終日の明後日に向けて、どう判断をしていこうかと頭をよぎります。

 今日は総務費から始まって、民生費まで終わりました。それにしても・・・・今回はみなさんどこに発言時間をプールしているのでしょうか・・・・・民生費に関する発言が意外と少なくて驚きました。私たちの会派も明日以降の審議で時間を使う予定があるので、なるべく時間を消費しないことを心がけた一日でした。不思議なものですが、意外と議員の目のつけどころって似たり寄ったり。もちろん、それぞれ目のつけどころが同じでも、とんでもなく意見が異なったりする場合もあるにはありますが・・・・「私も時間に余裕があれば言いたかったこと」を代弁してくれる発言も少なくありません。


 総務費では決算特別委員会のときに評価が低かった「市民提案型まちづくり補助金」のことが取り上げられました。市民の新たな支えあいの仕組みをつくる一助とする、市民活動の芽だしを応援する・・・などなど補助金の意義を説明する行政側です。市民活動団体に対する補助金交付の公平性、公正性、透明性ということから、新たに創設された仕組みですが、・・・・。市民活動を自立させるために5年間までしか補助金が交付されないことや、補助率を毎年引き下げる傾向など、その運用については不満の声が上がっています。正直、自立させるために5年間を限度にしたにも関わらず、補助金がもらえなくなったそれ以降に活動まで消失してしまったなら本末転倒なのですが、そこはまだ制度が創設されて4年目では検証されるまでに至っていないのが現状です。今後どうなっていくのか・・・・・。市長としてはこの仕組みを育てていきたいと考えているようです。
 
 私たちの会派で気になっているのは、市民の提案を審査する「審査委員会」の委員の選出についてです。提案している団体に利害関係がある人が委員になっていることを指摘する声も聞こえてきます。利害関係が特定された場合にはその団体の審査に加わらないという対応もしているようですが、やはり、それでは不十分。提案型補助金では先駆的に取組んでいる我孫子市の場合、審査委員会にはしない在住者が含まれておらず、我孫子市に在勤する等、市に関わりの深い識者にて構成されています。多摩市の場合には公募市民を入れていますが、ここが厄介な点になっているように思うのです。市民参画、市民の視点を取り入れることは重要だと思いますが、それは時と場合によるはずで、この補助金の場合には市民にはご遠慮いただくことも必要かもしれません。
 ここは篠塚議員が厳しく指摘をしましたが、何となく「のれんに腕押し」風な雰囲気で答弁はぼやっとしていました。


 民生費の質疑ではさすがに共産党の出番という感じで、かなり多岐にわたって質疑がありました。中でも橋本議員の指摘などはこちらが聞いていても「なるほど」と思いますし、ものすごく勉強しているなと感じます。年期入った議員のお手本とも言えるでしょうね。ただ、最後の結論のところでは「廃止」とか「削減」ということはなかなか口にしないところが、所属政党ならでは・・・支持母体の意を強く貫いている姿勢と受け止めていますが、福祉を手厚くということで、「拡充」「充実」路線だけではやっていけない時代に入っている現実を乗り越えていかねばならないと思います。
 例えば、長寿祝い金の話がありましたが、私は「お金のある時代にできたこと」でしかないと思っているので、「申し訳ないけれども廃止せざるをえない」事業の一つだと考えています。が、共産党の立場からは長寿祝い金が贈る対象範囲を狭くしたことが問題という指摘になっていて、随分と私との認識の差を感じます。市側の説明では、長寿祝い金は民生委員から贈呈してもらうことになっていて、それを機に地域の顔の見える関係をつくる意味があるとの説明でしたが、それは長寿祝い金でなくとも別の方法も考えられますよね。私は「長寿を税金でお祝いする時代」は過ぎていると感じます。


 「あるものをなくすことは難しい」


 そんな狭間で私たち議員の判断も揺れ動くのかもしれません。行政はそういう微妙な揺れをキャッチするので、結局のところ額を縮小させても、事業そのものをバッサリ廃止することはしないのです。行き届いた「配慮」ということなのか・・・・・・?批判非難の矢面に立ちたくないということなのか。そりゃ・・・・波風立たないほうがいいことにはいいにはいいわけで、無難にやり過ごすことができればそれに越したことはないのかもしれませんね。
 でも、本当に必要なところにお金を使っていかなければならない。そのことは配慮をしすぎる・・・・過ぎたるは及ばざるが如し・・・・って思います。

 今日は民生費が終了したので、明日は衛生費から。衛生費は健康やごみ問題が含まれています。私としては教育費に時間をとっておきたいので明日一日も自席に座っているだけになりそう。

投稿者 hisaka : 2008年03月11日

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