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2008年03月03日

3月定例会 一般質問5日目

 一般質問の最終日でした。今日は傍聴者に対する議長の注意が厳しく飛んだ一日でした。傍聴席がいつもよりも騒がしかったのは事実ですが、「傍聴者の取締」というのはあまり気分がいいものではありません。

 今日は「日の丸・君が代」に対する教育委員会の考え方を問う質問がありました。卒業式や入学式が近づいています。東京都教育委員会はいわゆる教員の「不起立」に対し、厳重な処分を行っていますが、そのことは日本国憲法の第19条の「思想・良心の自由」に反するとの立場から多摩市教育委員会の見解を問うものでした。
 当然ながら、教員の式典の出席は「公務」であり、「校長の職務命令に従わなければならない。」から、「不起立」は認められないというのが教育委員会の見解。また指導要領の中にも国歌斉唱が定められているとの話でした。
 そして、教育長は「日の丸は国旗。君が代は国歌。指導することは教育委員会の責務。」と答弁をしました。


 ところで、「日の丸・君が代」についての強制?(方針)を伝達した都教委の「10・23通達」(2003(平成15)年10月23日付け「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について(通達)」)は有名ですが、例えばこのような通達が多摩市教育委員会に届いた場合にはどのような取り扱いがされているのでしょうね。五月雨式に届くとも言われる都教委からの通達を市教委がそのまま各学校に通知していくのでしょうか?都教委と市教委は「上意下達」の関係にしか位置づけられないとすれば、議論の余地はありませんが、市教委としての見解はいつ、どのような議論を経て確定してきたのでしょう。ここは過去を辿り、紐解いてみたいと思いますが、結構大事なところだと思っています。

 地方分権改革で「通達」という概念はなくなったと言われていることや、「通達」はただの参考意見にすぎないと指摘されることもありますが、、、、それでも「通達」が絶対的な力を発揮しているのが現状です。


 それにしても、今日も多摩市教育委員会の教育目標に関する問いがありましたが、「東京都教育委員会の焼き直し」の教育目標は何とかならないものでしょうか。市教委独自で教育目標を議論し、定めていくことが求められると思うのですが・・・・。教育目標のあり方一つとっても、「都教委」に対する市教委の意識が感じられます。他の市では独自の教育目標を設定しているところも多数あります。


 ところで、教育委員会に対しちょっぴり批判めいたことを書いてきましたが、実は教育委員会の委員5名を人選するのは市長で、それに同意するのは議会・・・・つまり議員は市長の人事案に対し、お墨付きを与えていくわけですね。市長が選んだ「人格高潔で幅広い見識」のある方・・・・・・多摩市の場合には、人事に同意するかどうかを判断する前に「対面」する場が設けられていますが、一瞬出会っただけで、その人物の実力がわかるものではありません。結局のところ市長を信用するかどうかで判断するだけの話です。参考にできる情報は「履歴書」のみと言っても過言ではありません。
 そこで、一般的には人事案件に「同意する」or 「同意しない」の態度=市長に対する「信任」or「不信任」と言われています。つまり人事案件に同意しない(反対する)ということは、市長に対する「否」をつきつけたのと同等だというわけです。
 要するに教育委員会の人選については議会も片棒を担いでいることになり、ある意味、教育委員会に対する批判・非難は私にも向けられていると言えるのです。でも、その人物の履歴書を見ただけで判断することはとても難しいですよね。


 というわけで、教育委員会の人選のことに触れながら思い出したのは、明後日の副市長の人事案件。これについても履歴書一枚での判断になります。しかし、明後日の場合にはその人物云々ではなく、そもそも多摩市の今の現状に照らし、副市長が二人も必要なのか?という視点を持って判断したいと考えているところです。

投稿者 hisaka : 2008年03月03日

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