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2008年03月01日

行きつ戻りつ・・・それでも進む その②

 NPOセンターの今後について話しあう第2回目の市民会議が開催されました。参加者は前回よりもやや少なかったもの30名弱の市民が集まっていたと思います。

 先日の第1回目の会議から引き続き、本題に入る前に問題提起が・・・・。それは私にも関わることでした。つまり、「議員はどういう立場で参加をしているのか?」という疑義が提示されたのでした。

 実は・・・・この市民会議に民主党TAMA会派3名が全員で傍聴をしています。その理由は一人よりも二人、二人よりも三人で傍聴することに意味があると考えているからです。一人だけで傍聴するとその一人だけの視点しかないわけですが、三人集まりゃ文殊の知恵(?)とも言うとおり、それぞれが実際に市民会議の現場を共有し、その上で議論することが可能です。NPOセンターのあり方を問い質してきた私が独断と偏見で会議内容を受け止めるのではなく、複数の視点で会議の進捗状況を見ることが必要だと感じています。

 しかし、今日の会議には私たち会派の議員しか参加をしていなかったので、「なぜ、特定会派の人しか参加をしていないのか。」という意見が出されました。やはり私たち3人がまとまって参加をしていることの違和感があったのでしょうね。議員がこのような場に参加し、政治活動を持ち込まれることに危惧を抱く立場からの疑義だと思います。致し方ないことだと受け止めました。でも、「議員は議員である前に住民の一人だし、参加資格がないとは言えない。」という意見も出され、市民会議の場を共有することを否定するものではない・・・・と議員の参加を真っ向から非難批判する声は少なかったと思います。むしろ、特定会派だけではなくもっともっと多くの議員とこの場を共有したいと考えている方が多数だったように感じました。もちろん私も同感です。

 当然ながら、議員が議論の行方を誘導することがあってはならず、市民会議の自主性を尊重した中で立ち振る舞わねばならないと考えています。「市民会議の議論を尊重し、今後のNPOセンターのあり方を考えていきたい。」としている行政がどのように市民との関係を構築しようとしているのか・・・・現場でしっかりと見極めていきたいと私は思っています。
 そしてまた、自分だけの意見を主張し、自分だけの考えを押し通そうとすると「市民の自治」は成立たない。まさに市民自治の真価が問われていくような会議になっていくと考えていて、その議論の行方を市民と共有していきたいと思います。

 さて、最も大きな懸案事項。今度の4月以降の運営をどうするのかを中心に議論が進みました。大事なことは現在、NPOセンターを利用している市民へのサービスが低下せず、混乱を招かないようにするという視点だと考えますが、参加者の中には「サービス内容が一時的に低下することはやむを得ないが、現在の運営事業者との契約をいたずらに伸ばすべきではない。」という意見もあり、結論を出すまでには至りませんでした。
 しかし、今日の到達点は・・・この市民会議で議論すべきことについて確認されたことです。「NPOセンター存続ありき」ではなく、「NPOセンターの存廃も含めて、今後のあり方を議論する。」ということになりました。私は「公設備・市民設立・市民運営」という設立のコンセプトに無理があるのではないかと考えていますし、存廃を含めた議論が必要だと考えてきました。
 時代環境の変化とともにNPOや市民活動を取り巻く環境も大きく変わってきましたし、本日の到達点である「NPOセンター存続ありきの議論をしない。」ということに私は賛成です。

投稿者 hisaka : 2008年03月01日

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