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2008年03月07日

08年度予算特別委員会 1日目

  来年度予算について、まずは一般会計から審議がスタートしました。お約束どおり(?)、大会派順に総括的質疑が進みました。

 私たちの会派は遠藤議員が質疑をしましたが、市長が施政方針で言うところの「夢」というのは、具体的な内容は①子育て子育ち教育の充実②健康で元気で明るい高齢社会③環境を守る④将来にツケをまわさないというものだそうです。また、今住んでいる人がこれからも住み続けたいと思えるまちづくりを実現することだと述べました。おそらく、それが市長の言うところの「夢」なのでしょうね。以前は「住みたくなるまちづくり」を進めるとして、多摩市外から人を招き入れることばかりに思考が向いていたようですが、ようやく「今、住んでいる人」に視点が移ってきたのはいい傾向だと思います。

 それにしても、 実は、市長の言うところの「今、住んでいる人がこれからも住み続けたいと思えるまちづくりを実現する」=「夢」と言えるのかどうかは疑問です。

 でも、「夢」を語っている場合じゃないというか・・・・ますますの高齢化社会と少子化、社会保障費の増大は目に見えて、多摩市の場合にはハード面でのまちの更新が一気に訪れることなどなど・・・・・目の前に次々と立ちはだかっているのは厳しい現実。そこに向き合って一つ一つ解決していかなければならないことを思うと、そんなに「ばら色の未来」を語れる段階ではないと思うのですね。

 住み続けたいかどうかは別としても、多くの市民はここを「終の棲家」としていると思います。「多摩市に住もう」と決断し、居を構えたこと自体、ある意味では「住み続ける覚悟」があるから。おそらく多くの人は「住めば都」という感覚を持っているのではないかと思うのです。
 なので、私は住み続けたいと思ってくれるかどうかではなく、現実的に「住み続けることができる」環境づくりを優先して欲しいと考えます。市民はそんなに簡単にこのまちを離れることはできない。「今、住んでいる人がこれからも住み続けられるようなまちづくり」をして欲しいです。

 だから今、求められているのが行財政の構造改革。「夢」を語っていられる場合ではなく、厳しい決断を下していかねばならないのだと考えています。


 今日はトップバッターで総括質疑をした自民党からも「議会も議員も市長と一緒になって決断をしなければならない。」「議会は新たなものを要望ばかりするのではなく、やめる、廃止することも要望できなければならない。」という趣旨の発言がでましたが、まさにその通り・・・・「何をやめるのか」「何を廃止するのか」を議論し、政治的な決着をつけていかなければならないと思います。

 副市長が「(批判されるような)大型の公共事業なども市民の要望や要請に応えて実施してきたと答弁するように、すべて政治の現場で決定してきたものが、だんだんと重荷と化している状態・・・・そこを悲観しても始まらず、結局はもう一度政治の現場で新たな方向を決定する必要があるだけの話です。でも、そこがなかなか難しい。


 市長も議員もさまざまな人との関係があり、今の立場があるのだと思います。仮に厳しい決断をするためにはその関係やつながりを断ち、傷つける覚悟も迫られることもあるでしょう。でも、「捨てる神あれば、拾う神あり」。物事には必ず二面性があると考えれば、案外すんなりと決断も下せると思うのですが・・・・。立場や議席にしがみつきすぎると下すべき決断も下せなくなるのかもしれませんが、「捨てる神あれば拾う神あり」を信じる者は救われるのかも?!

 ところで、市長は「スクラップ&ビルド」ではなく「ビルド&スクラップ」と言うのですね。なかなか理解し難い表現なのですが、その視点から構成されている予算案なので慎重に審議をし、最終的な判断を下していきたいと考えています。

投稿者 hisaka : 2008年03月07日

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