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2008年02月22日

議会の効率的な運営?!

 議会運営委員会があり、次の定例会の日程などが決定しました。その中でちょっと議論になったこと。それは議長からの発言でした。「一般質問の時間を一人30分以内にするのが先例を倣った原則ではないか。ぜひ効率的な議事運営に協力をしてもらいたい。」

 一般質問の発言時間は議員一人35分以内。一日に5人ずつ発言に立ちます。35分以内とは言え、それより大幅に短縮して質問を終える人はなく、ほとんど全員が35分きっかりと持ち時間を消化します。そこで、答弁の時間を含めて考える一議員の一般質問が終了するのは1時間前後。途中で休憩なども入るため、一日の終了時刻が17時を過ぎてしまいます。そして時には職員の残業時間にまで突入することも。


 そこで、議長は「一般質問は20名以内の場合には一人35分、それ以上の議員が一般質問をする場合には30分とする」という先例を持ち出したようです。実は私が議員になった当初は発言時間は30分でしたが、その後・・・・・35分に変更がなされ現在に至っています。そのときも議会運営委員会の合意の下で35分になったわけではありません。議会運営委員会では30分派と35分派に分かれていたために議場により多数決をとり、「35分」となった記憶があります。議長は30分にすることで、もっとコンパクトで質の高い議論が展開できるのではないか?というご見解を持っていたようです。
 けれど、5分の違いが「質の違い」になるのかどうか・・・・・私はとっても疑問です。


 議長からの問題提起を受けて、各会派からのメンバーがそれぞれ意見を出しましたが、「35分にしたほうが議論が活性化する。」という意見やら、「30分でも35分でも変わらないから、30分でいいのではないか。」という意見。そして「今回については35分の質問時間を前提にしながら、議員は一般質問を作成しているので35分でいいと思う。」という意見。さまざま出されました。


 でも・・・・・私は30分にしても35分にしても、5分長ければ議論が活発になり、議会が活性化するとも思えなければ、5分短ければ質問内容がぐっと凝縮され、質の高い議論が展開されるとも思わない。そしてまた「35分以内なのだから、30分で終わらす人がいてもいいし、極端な話10分で終わらせたとしても何も問題はないはず・・・・。」
 この「5分」の違いは議論の質を問う上ではあまり問題ないように思います。大事なことは一般質問でのやりとりがどのように取り扱われていくのか・・・・ということ。一般質問は議員それぞれの「晴れがましい舞台」かもしれませんが、市長にとっては26人の中のたった1人が持論を展開するだけの場。よほどのことがなければ痛くも痒くも感じていないのではないかと思える場面さえあるのが事実。そもそも一般質問の位置づけやら、その在り方含め、再考の余地はあるのではないかと考えています。

 結局は、今回については従前どおり35分以内で行うことになり、議長の問題提起については議会改革特別委員会で議論を重ねることになったわけですが・・・・・・。私は議長が「効率的」ということも一定程度は理解する部分もありつつもやっぱり議長がこの場で「先例集」を持ち出したことには意義あり!なぜなら、「議会改革を進めるにあたっては先例や慣習なども含めて全体的に見直しが必要。必ずしも先例や慣習ありきで議会運営を進めなくてもいいだろう。」というのが今の流れになっているはずだから。議会改革の旗印を掲げている議長から「先例ありき」先例に固執したような問題提起がなされることは少し残念ですよね。

 とりあえず、私はその場においても「先例ありきに聞こえる発言は議会改革の流れに逆行するように感じる」と述べました。すると議長は「必ずしもそのようには考えていないし、場合によっては20分以内とか40分にしてみるとか、、、、いろいろ考えられる。」と再度発言をなさいましたが。

 「効率的な運営」ってどういうことなのでしょうか?民主主義って「効率」という言葉の上に語れるものなのでしょうか?

投稿者 hisaka : 2008年02月22日

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