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2008年02月13日

議員研修会

 議長主催の全議員対象の研修会が行われました。例年とは一味違った研修会にしていきたいとの議論を踏まえ本日を迎えました。研修のテーマは「議会改革」で講師は山梨学院大学の江藤俊昭教授。江藤先生は中央大学の講師もお勤めになっていて、実は私も学生時代にずいぶんお世話になった方です。専門は「地域政治論」なのですが、学者としては珍しく「地方議会」のことに関心を持ち、さまざまな事例研究などをされています。そこで、多摩市議会でも進めようとしている議会改革にヒントを仰ぐためにお招きしました。

 午前中は江藤先生の講演、そして昼休みを経て午後からは議会運営委員会委員長、議会改革特別委員会委員長と先生を交えたパネルディスカッション形式での意見交換というのが今日の研修内容。江藤先生の講演では「議会改革」に必要な視点がコンパクトに示され、その後のパネルディスカッションでは、それぞれ委員長から私見を交えた委員会の活動報告と進みました。そしてその他議員の質疑や意見交換など。時間の制約もあり、全議員の意見を聞くことまでできずに残念。しかし、とりあえず、「議会の改革」について、全議員で一定の情報の共有が図れたとは思います(思いたい?)。まさに「場の共有」ができたことこそ、一番の成果!まだまだ助走段階で、これからが勝負。個々の議員の考え方をもっともっとぶつけあい意見交換をすることが必要だと思います。何はともあれ、今日の研修を活かしたいものです。・・・・って言うか活かさなければなりません!

 

 ところで、議長から全議員に向けた宿題が!!!

 研修会を踏まえ意見や感想の提出です。研修を受けて、報告書を作成する・・・それって当然のことといえば当然のことですが、議会では「当然」ではなかったので、これも改革の第一歩か?おそらく、初の試みに違いありません!今までなら、そんな提案も総スカンだったと思われます。これもカイカク。
 もちろん各議員の提出した宿題は今後の多摩市議会の改革課題の抽出などに結びつける予定ですがどんな意見が出てくるのか楽しみです。


 さて、先生が研修会で繰り返し強調していたのは「公開と討議」が議会の基本であるということ。議会の内容をしっかりと情報公開していくこと、議会活動の透明性を高めることの必要性、そして議員同士でもっと議論すべき(そのために議員も日々スキルを磨かねばならない)ということなど・・・・正直、「公開と討議」も当然のことといえば当然のことですが、今の議会ではそれが「当然」には行われず、できていないのが現状です。


 
 だから「地方議会は・・・・・・・・・・・・・・・・」(ため息)にしかならないのでしょうね。


 そのためにも名誉挽回、汚名返上、地方議会の存在意義をきちんと示し、市民にも理解されるようにしていかねばならないわけです。「市長を残すか、地方議会を残すか」という二者択一を迫られたとき「議会」と言ってもらえるように。

 「市長だけで事足りる」という発想はややもすると独裁政治に近づく危険性大。民主主義には合議体の議会がより重要とされるべきなのです。でも、「今の議会なら不要だ!」なんて言われかねない・・・・(悲)。

 「不要論をしっかりと乗り越えていける地方議会をつくる。」


 まずは地方議会に身を置く一人ひとり・・・私から問われていくのでしょうね。(背中に緊張感が走ります。)

投稿者 hisaka : 2008年02月13日

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