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2008年02月12日

3月定例会に向けて。

 今日は会派説明があり、補正予算や条例などの議案が示されました。補正予算に対する意見交換で話題になったのは多摩保育園敷地の買取りのこと。土地の所有者の相続が発生したことによる買取になるそうです。もともと土地を借りる契約を取り交わした段階で、相続の際には市が購入することを約束していたのだとか。
 多摩市の公共施設は全て多摩市所有の土地に建っているものばかりではないのですね。来年度の当初予算でも多摩第一小学校の土地を都から購入せざるを得ない状況との説明で経費計上されていますが、今後も相続のみならずその他土地所有者の事情により多摩市が購入を余儀なくされるような土地はどのくらいあるのでしょうね。現況を把握すべく同じ会派の篠塚さんが調査中です。例えば、ここにはサンピア多摩の土地なども含まれるのかどうかわかりませんが、少なくとも都市計画決定をしているところの「緑地」については順次確保をしなければならないよう。やっぱりまだまだ多摩市民の財産は増えていく方向です。

 その一方で、公共施設の配置の在り方やストックマネジメント計画を策定している動きが進んでいます。こちらは公共施設(財産)が多すぎて「重荷になりつつある」とことが示されている内容で、縮減が必要との方向性の示したものと理解しています。しかし、残念ながら縮減というのはとても難しい。それほど簡単に進められるものではありません。


 そこで・・・残念ながら、新たな財産獲得だけが行われているだけ?!と感じざるを得ない状況に苦しさを覚えます。


 さらに、今日は国民健康保険税の改定に対する説明も受けました。もちろん税額が引下げになるという話ではありません。ここでも東京26市の状況が示され、多摩市の現在の保険税額が他市に比べて‘安すぎる’と言わんばかりの説明があったのでした。
 ・・・・今後見直しの方向が示されている保育料についても多摩市民の負担割合が他市に比べてとても少ないと言われ、一旦は考え直すことになった就学援助費のことについても対象世帯が他市に比べて条件が緩やかすぎると言われ・・・・この状況をどう理解したらいいものかと思います。
 もちろん、ここまで市民負担を求めずにやってきたことを成果として評価することもできるでしょう。実際に財政力があるからこそ、市民に負担をかけずにやってこれたわけです。しかし、ここに来て・・・・「市民を甘やかしすぎた。」と言わんばかりに他市の比較から説明をされてしまうことに空しさが漂います。


 ところで、3月末で任期が終了する副市長ポストに対する人事の提案がありました。そしてお昼頃、全議員に声がかかり、ご本人にお会いできるという時間が設定されました。提案された人物は大手銀行出身の50代の方。財政運営の健全化など財務体質の改善や強化をするために・・・という理由で人材登用のようです。でも、私には今、どうしても副市長が二人でなければならない理由が見つからないのです。二人存在することの有効性に疑問があるからです。なので、本日お会いすることはしませんでした。
 とりあえず、現在は副市長事務分掌規則があって、その中で役割分担が決まっているのですが、坂本副市長が任期を全うされるからとは言え、そこに交替の意味合いで新たな人材を登用したわけではなさそうです。
 となると副市長二人の仕事の役割分担の決め方がどうなっているのか、言ってみればかなりアバウト?!田村副市長はその能力をかわれて財政含むその他企画部門を担当してきたのではないか?とか思っていたのですが・・・・・。おそらく事務分掌は弾力的な運用をされるものなのでしょうね。
 いずれにせよ、今回の人材登用は前々から市長のビジョンにあったものとは言い難いでしょうね。もし副市長人事を見据えていたならば、企画政策部から「財政課」を独立させて「財務部」にするとか・・・・もう少し手立てがあったはず。組織改正も行うわけですし。


 「何だかなぁ・・・・」とため息。市長の組織運営、組織改正、そして副市長のあり方・・・・・どんな考えに基づいているのだろうか・・・・と傍から口を挟むのは余計なお世話かもしれませんけど。


 3月定例会も色々と難しい判断が迫られそう。

投稿者 hisaka : 2008年02月12日

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