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2008年02月07日

エコプラに行く。

 今日は都内での学習会に参加する予定だったのですが、急遽取り止めることになりました。そして、「そういえば。」と建設環境常任委員会に連絡をとり、午後から予定されていた委員会でのエコプラザの視察に参入してしまいました。同じく委員ではない佐久間議員も一緒に見学をしました。

 エコプラザでは今週に月曜日からモデル地域(諏訪3-1、4、5丁目、鶴牧5丁目東、グリーンメゾン鶴牧、プロムナード多摩中央、落合6-6)ではプラスチックに回収がスタートしています。話によると月曜日の収集ではプラスチックの量が少なめで本日2回目の収集を経て、ようやく機械の試運転に入れるようになったとの話でした。モデル地域2300世帯から集められたプラスチックはストックヤードの角に寄せてありましたが、おそらく4月から本格実施に入ればストックヤードいっぱいになるのではないかと予測しているようです。機械では一日に処理能力が10トン、回収してきた廃プラを手選別し、その後圧縮・梱包をします。最終的に完成する1つのベールはだいたい250キログラムぐらいとの話でした。今日の午後の段階で回収されたプラスチックはようやく約260キログラムに達したので、何とかベールをつくるまでの一連の作業ができる状況になったのだとか。
 委員会では機械の説明を聞きながら、あわせて作業の様子を見学、そして屋上の排気塔のところも確認、さらには排気塔の根元?のところに設置されている活性炭フィルターも見せてもらい、1つの排気塔に300本のフィルターをつけている状態の確認もしました。ちなみに排気塔の活性炭フィルターですが1本が約1万円という話でした。(排気塔は全部で3つあるのですが、その全てに活性炭フィルターが設置されています。)

 廃プラの処理工程ですが、ストックヤードと機械の収集された廃プラスチックの投入口以外は完全に室内作業。昨年視察をした相模原の廃プラ施設ではエアカーテンはあるものの、ひんぱんに開閉が行われており、ほとんど室外作業に近い状態だったことを思い出すとエコプラザのほうが配慮されている施設だと思います。ただ、今後収集されるプラスチック量が増加することなどを考えると、ストックヤードの状態など少し想像がつかない感じもします。

 そして今日は「初ベール」ということで、初めてベールが完成するところに立ち会うことができました。機械については投入量の調整やら手選別ラインのスピードといった部分を今後調整し、本格稼動に備えていくとのことでしたが、再来週には大気環境調査を実施をするとの報告もありました。

 今日はまだ試運転の試運転の試運転という印象だったので、もうしばらくして再度、足を運んでみたいと思っています。今日と同じような状態で大気環境調査を実施しても正確なデータがとれないかもしれないと一抹の不安もあります。それからプラスチックの収集状況ですが、手選別ラインではペットボトルを除去する人、空き缶類を除去する人・・・という感じで役割分担を決めながら作業を進めているようでした。もちろん異物の混入も見られます。ただそれがどのくらいの量であったのかは今後明らかにされるのかなと考えます。私が見た感じでは、分別状態が「ひどい」という状況ではないと思いましたが・・・・。これが全世帯にまで広げたときにはどうなるやら・・・・市民意識や良識に委ねられる部分が大きいことは確かです。


 市役所でもエコフレンドリーのみなさんが、来庁された市民の方の求めに応じて「多摩市のごみ」に関する情報提供をしています。先般はベルブ永山で「ごみ・ゼロ大作戦」という展示、生ゴミ処理の講習会などもありました。以前よりもごみに対する関心が高まっているように思います。でも、もっともっとその関心を広げていかなければならないと考えています。現場に出かけ、手選別ラインの作業員の後姿を見ながら、「啓発活動をやめることはできない」との思いが一層強くなりました。手選別ラインがなくても全然OKという状況になるのは理想の理想、夢のまた夢ですが、本当はそのくらい市民意識が高まるといいですよね。

投稿者 hisaka : 2008年02月07日

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