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2008年02月03日

「コミュニティ」が問題解決の鍵を握る?!

 昨日は「認知症の方を地域で支える」をテーマにした学習会、今日は介護保険市民フォーラムで「在宅療養の今とこれから」に参加しました。今まで以上に高齢者の問題は深刻になることは明らか。でも、その深刻さが指摘されている一方で、社会全体がどこまでそのことを受け止めきれているのかは疑問です。特に若い世代にとっては支え手になる自分たち自身の問題とも言えるわけですが、まだまだ実生活の中で高齢化社会の切実さが迫っているとは言えず、現実問題にはなっていないようにも思います。昨日、今日と2日間の学習会もご年配の方々の参加が多かったわけで、「当事者意識」の有無が参加者の年齢層にも反映されていることを実感しました。


 ところで、2つの学習会で共通して言われていたことが「コミュニティ」のこと。お互いに支えあい、助けあったりする地域環境が不可欠で前提条件ということでした。


 この「前提条件」って、高齢福祉の問題の解決だけに必要なことではなく、さまざまな場面でその大切さが見直されていることだなあとつくづく感じるわけです。例えば子育ての現場でも「地域で子育て」とさかんに叫ばれているように「地域」「コミュニティ」があらゆる局面でのキーワードになっているのは言うまでもありません。「コミュニティ」が共通共有課題になるのなら、何となく問題解決も速やかに行きそうなのに・・・・そこをなかなか上手くつないでいけないのが現実。そこにどう対処していけばいいのか、市民一人ひとりの意識に関わる部分と行政として「つなぐ」仕組みをつくっていく部分とを程よく動かしていけるといいのになと思っていますが、「言うは易し」で実際には試行錯誤が続いていくのかもしれませんね。でも、そのうちに私は結果が現れると考えていますが、それは楽観的なのでしょうか?


 いずれにしても、地域に着目をしてみると「コミュニティ・ケア」の発想で動いている市民の方も大勢いて、ささやかながら様々に活動が広がっていると思います。ただ、それらの活動がまだまだ知られる存在にはなっておらず、情報の発信力という点が課題になっている気がします。その点で言えば、市の広報力をもっと活用できそうなものですね。やはり市の広報宣伝力を上手に利用することが必要で、そのためのアドバイザーを配置するとか、何か考えられそう。

投稿者 hisaka : 2008年02月03日

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