« このやりとりが有効になったならうれしい。 | メイン | 型にはまらない。 »

2008年01月17日

まず、取組めることは何か?

 「赤い花」


 と言っても、その花の種類がバラであるのかチューリップであるのか、カーネーションであるのか・・・・おそらく受け止める人によって思い浮かべる花のイメージは多様なはず。


 それと同じく・・・・

 「議会改革」

 と言っても、おおよそ、そこに抱くイメージやら内容やらは千差万別。


 年明け初めての議会改革特別委員会が開催されました。今のところ他市の事例の調査報告やら先例集の再点検やらをしてきて、いよいよ具体的に議論の方向性を見出していかねばならないものの・・・・それを見出すまでに相当な時間がかかりそう。一足飛びに結論をまとめることができるわけありませんね。そこが議会のいいところ。多様な価値観を持った人間の集合体で議論をするということは時間がかかって当然ですね。傍聴席から見ていると、議会の煮詰まった議論に不満もあるのかもしれませんが、ここは辛抱のしどころかと思っています。


 今日はフリーに意見交換をする時間を設けたのですが「議会基本条例の制定を急ぐ必要はない。」なんて意見が出ました。もちろん私もその意見には同調するもの。私は議会基本条例はさまざまな取組みの集大成としては制定を目指すべきとは思っていますが、「条例制定ありき」で議論を進めることはナンセンスと考えてきました。だからこそ、わざわざ「議会基本条例制定をめざす」なんて冠をつけて特別委員会の名称をいたずらに長くしてしまったことにも反対をしていましたし。
 「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」よりも「第一次議会改革特別委員会」と言う風にしたほうがシンプルなおかつ継続性も持たせやすい。第一次については2年任期、その次は第二次であとはまた引継ぎ引継ぎの第三次、第四次・・・・にすればいいわけで、その都度の改革課題を整理しながら取組んでいけばいいわけですから。


 なので、今日の意見交換の様子を見ながら、「やっぱりな。」と内心は思っていました。議会運営委員会で特別委員会の名称を決めた際のこと、思い出してしまいます。

 というわけで、おかげさまで「議会基本条例の制定」冠に縛られている感が否めない特別委員会。「議会基本条例なんて理念的条例すぎていらないのではないか・・・・」と心に秘めている人もいるかもしれない・・・・まだまだ・・・・・いやっ・・・・・まだまだまだまだまだメンバーそれぞれ同士がお互いの考え方を十分に理解できている状態ではない・・・・・・そこをまず解消しなければならないのだろうと感じています。

 さらには「議会改革のそもそもの目的は何か?」という原点の原点の原点みたいな問題提起も出されてしまい・・・・・「うーん、だったらどうして特別委員会を設置したのだろう?」。

 大事な大事な部分が実は共有されていない状況があるなあと考えさせられたのでした。(議会運営委員会での議論は何だったの?!なんてちょっとは思う。議運のメンバーとして責任も感ずる。)

 私としては「やれるところからやってみる。」ことが必要だと思っていて、とりあえず「議論の場つくってみたらどうか。」というのが提案。最初から賛成とか反対とかの心づもりがあって一応の意見交換をするような常任委員会では、本当の「討議」や「議論」などは成り立ちにくいので。「やってみようよ!」と声かけをして、そうすぐにできないのがいかにも「議会らしい」わけなんですけどね。


 
 「まず、できることから。」


 ・・・・・っていっても、その「できること」が何なのかを議論しているだけで、また一歳老けてしまったりして。そうならないように進めていきたいものです。

投稿者 hisaka : 2008年01月17日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1636