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2008年01月16日

このやりとりが有効になったならうれしい。

 今日は来週に予定されている(1月25日との話)予算の一次内示前の事前のお伺い???市長から会派に対する説明があり、それに対する意見交換がありました。

 その前に、昨日の‘ちょっと’徒労に終わった執行部と議会との意見交換会に対する弁明というか釈明と言うか、「真意の説明」がありました。事前に「意見交換会」の内容について一定の調整を図っていたようでしたが、その調整内容の通りに事が運ばなかったのか、事が運べなかったのか・・・・いずれにしても「真相については闇に包まれたまま」にしておくのが良さそうですが、大事なことは議会が実施した評価そのものの内容には大幅な改善策が必要であることを改めて私自身が認識できた点だと考えています。
 もともと今回の評価手法については議会内部からも「わかりにくい」という声もあり、相当程度の意見交換などの上に実施したことには間違いがないのですが、それでもやっぱり「わかりにくさ」を払拭することができておらず、そのことを発端にボタンの掛け違いも生じてきたと理解するのが妥当。


 にも関らず、市長の人の良さなのか?副市長をはじめとする執行部の人の良さなのか?「一般的には議会のみなさまがお作りになったものに拍手」する姿勢を崩さないのは寛大だと思いました。でも、その「寛大さ」を持つことって・・・・・必要なの?


 「やっている内容を正しく評価していく。」そのことが大原則だとすれば、議会が実施したものだからといって、金科玉条の如く取り扱う必要はなさそうですよね。議会が実施している評価のあり方を是として「総意」だけを取り付けたらOKな話なのか・・・・という点を突き詰めたいものです。行政職員も相当程度に行政評価などについて研究しているはずなので、その視点から評価をし、議会の評価の仕方そのものに課題があるのであれば、ぜひ助言をしてもらいたいものです。


 ・・・・・私も浅はかだったとひたすら反省。昨日はそこまで深読みはしなかったものの結局は「議会の総意を、一致点をきちんと見出して欲しい。」との一文に凝縮していたのは「議会が実施している評価は評価になっているようでなっていない。」ということだったのでしょう。それを婉曲的に議会や議員を傷つけないような表現としてやんわりと、暗に意味していたと思えばすんなりと納得。


 「議会さん、もう一度、評価のあり方を見直してみたらいかがでしょうか。」


 そういう問題提起をいただいたと受け止めなければいけないと思いました。

 というわけで、本題に。市長からの会派説明の内容について内示前に事細かに書くことは控えたいと思いますが、印象的なことといえば下記の点。


 ①就学援助費について  現在の就学援助の認定基準(生活保護受給世帯基準額×1.5)だと認定率が多摩26市の平均をはるかに上回る。
→認定率を平均並にしていきたい。まずは来年度予算で認定基準を変更(×1.4に)・・・・15百万円の減
 ★そのかわりに15百万円にて実施をしたい
   →学校と保護者間のトラブルを解決する専門家チームの立ち上げ
   →教師歴5~10年目の人材育成(指導力のパワーアップ)

 ②多摩センター北口にペデストリアンデッキを設置する  長年の懸案事項がようやく動き出す?!
        


 ①就学援助費については15百万円の減額措置を講じるのは苦肉の策と受け止めるものの、それを減らすことのダメージのほうが大きいと思われるし、15百万円の捻出がそんなに困難であるのか・・・・再度検証が必要すぎると感じるので説明を聞いた段階では承服しかねること。
 15百万円で実施をしたいとする新たな取組みの必要性も理解するところだが。

 ②のペデストリアンデッキについてはその必要性について費用対効果を含め、十分な検討が必要。多摩市は橋梁がとても多く、維持補修管理が不十分でままならないものも多そう。橋の欄干その他随分と錆びているところもある。確かにべデストリアンデッキに対する要望はあるようだけれど、優先順位は現存する橋梁の維持管理。新しく橋を建設して維持補修するだけの体力を今の多摩市の財力に見出してもいいのだろうか?疑問。「活性化のため」「回遊性をつくる」・・・・というような説明で建設された「落合小橋」が思い出されてしまった。あの時と全く同じ理屈。おまけに建設をする際に多摩市の負担はなるべく減らし、国や都の補助を当てにしているという点でも同じ。建設費用は国や都に頭を下げて何とかなるのかもしれないが、その後の管理は多摩市が責任を持たねばならない・・・・・随分とちびてきたパルテノン大通りを見てもらいたいものだ。

 

 まずは上記2点を特筆。ちなみに予算説明でも、とりわけ重要視してていねいに説明を受けた部分です。もちろん、この2点については会派としてもなかなか理解しがたくすんなりとは納得できないという態度を示しておいたので・・・・・今日のこの会議を経て、最終内示にはどういう形になっているのかをとりあえず楽しみにしておきたいと思っています。こういう事前会議がただのガス抜きなのかどうか?が明らかになる?! 

投稿者 hisaka : 2008年01月16日

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