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2008年01月18日

型にはまらない。

 今日はPPT主催の特別講演会に参加しました。特別も特別・・・・講演のテーマは「四国遍路道から見る『生きること』『死ぬこと』」。講演を下さったのは四国八十八ヶ所霊場、五十八番札所・仙遊寺の住職で小山田憲正さんでした。

 講演の内容については参加をした人がそれぞれに受け止めていくものだと考えていますが、もともと寺家の生まれではない小山田住職の経験談や生き方には感銘を受け、そして共感する部分がとても多い。格式や伝統などを重んじて、意外に保守的な世界だとも想像できる僧侶‘業界’には珍しい生き方をなさっているのだと思います。


 私としては小山田住職が発起人になっている取り組みを紹介したいと思います。「四国へんろ道文化」世界遺産化の会。私は四国に行ったのは日帰り視察の香川県のみで、四国の玄関口に立ち寄った程度。遍路道を歩いたこともないので大したこと言える立場ではありませんが、多くの人が四国遍路を歩き、そこには多くの人間ドラマがあるのでしょうね。そのことが「四国へんろ道‘文化’」に変わっていくと言えるのかもしれません。例えばそこには歴史的な建造物があったり、残しておきたい風景や自然があったり・・・・もちろん文化財的にも価値あるものが多く残存しているのかもしれません。でも、それ以上の価値が「四国へんろ道文化」に見出すことができる・・・・小山田住職の話を聞きながら思ったことでした。


 これは「四国へんろ道文化」世界遺産化の会のホームページからの引用です。小山田住職の言葉です。 

へんろとは、辺土を巡る人々のこと。日本各地に残る霊場を巡る人には、へんろとは言わず、参拝人、巡礼者と一般的な呼び方をされますが、ここ四国においては、「おへんろさん」と呼ぶ習わしです。そこには巡拝の人に対するいたわりが感じられます。

 今ここに四国霊場八十八ヶ所巡拝の文化とへんろ道を世界遺産に登録する運動を起こすことは、私たちの自然に対する思いであり、人のこころに対する願いであります。

 久しぶりに心が清められるようなひとときでした。「いい時間だったなあ」と振り返るわけですが・・・・・やれ新春の集いだの新年会だのと・・・・・すぐさま日常に引き戻されたというのは言うまでもありませんが。

投稿者 hisaka : 2008年01月18日

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