« 3連休です♪ | メイン | このやりとりが有効になったならうれしい。 »

2008年01月15日

失笑と冷笑に終わる

 今日は予算編成を前に(といっても、すでに来年度予算は90%以上確定していると思われるが)、執行部と議会との意見交換が行われました。この意見交換会なるものは、議会が実施した「50事業の評価」(第3回定例会審議結果:決算特別委員会関連資料で参照できます)を踏まえ、次年度に向けた執行部側の考え方を伺い、場合によっては問い質すことを目的としていて、議長主催の非公式の会議でした。

 非公式の会議と書くと、市民を排除するかのようなイメージもわいてくるのですが、非公式にした理由は「あくまでも試行的」に実施されるものであったから。しかし今日の会議ほど、「非公式」と判断して賢明であったと感じたことはありません。賢い選択をつくづく思い、胸をなで下ろしたのは私だけではなかったはずです。

 というくらいに、私には何のために実施したのか、その意義がよくわからなかったですし、この3連休で今日に備えて少しは準備もしてきたことが徒労に終わってしまったのが正直なところです。議長は会議終了の締めくくりの言葉にて「有意義な時間になった。」と述べていましたが、これはわざわざ会議の時間を確保した参加者全員への感謝の気持ちを表したものと受け止めました。今日の会議は「議会と行政(市長)の間にそびえ立つ壁」を双方が十分すぎるくらい感じたのが最大の収穫と言うことだったのかもしれませんね。そういう意味での‘意義’?!


 少しだけ解説をすると、議会としては先ほど書いたとおり、各会派ごとにそれぞれの観点で評価をしたものについて、市長はどのように捉え、考えたのか、次年度予算に反映させたのか説明を聞きたかったのですが、市長は(必死に答えていたのは第一副市長=先に就任したほうの副市長)「議会としての見解を一致させていただかないと行政としての見解は述べられません。」の一点張り。

→解説「本当に本当は行政としても議会に対して答えを述べていきたい。しかしながら、議会として合意に至った一致した見解が示されているわけではないので大変難しい。会派によってさまざまに見解がわかれ、その内容が多様であり、いろいろと個別的に言及することで問題が生じるかもしれない。ですので、お答えすることを差し控えさせていただくことが妥当。」
 
 
 結局のところ、「議会の総意」になっていないものに対して、市長が答えることはできないということがわかったことはわかったのですが・・・・・「議会の総意」があってもなくても市長が市長なりに議会からの意見を斟酌し、自らの信念や考えを基準にふるいをかけて物事を判断をしていくことは常套手段。だったら、畏まって「議会の総意」なんて言わなくてもいいのに。


 会議が始まってから、市長側の方(といっても第一副市長)が口を開くたびに何ともいえない空気が漂ったどよよーんとした場。しかし、実は市長側は「総意を形成しないで、意見交換をしようだなんて10年早い!」って感じで心の底では失笑、冷笑していたのではないか?「議会様におつきあいしました。」程度に今日の会議を開催したのではないか・・・・と妙に想像力を深遠にしてしまうのは私についてしまった悪しき癖ですが、「議会の総意もつくらずに物を言わないで欲しい!」と暗に意味した表現で繰り返し繰り返し説明を続ける副市長の肝の座り方!!!弟子入りしたくなるくらい。拍手を送ろうと思います。


 
 議会としての合意形成。議会として総意をつくる。そのための議論ができる議会にしていいかなきゃ!とさらなるファイトがわきました!

投稿者 hisaka : 2008年01月15日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1634