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2011年01月13日

ムキムキになっちゃうよ・・・。これは、無理!!

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 学校給食センターへ行ってきました。給食センター長がいる南野の調理所です。阿部市長になってから、センター長は調理所所長を兼任していないので、センター長仕事に専念できているご様子でした。ものすごいイキイキして仕事をしている職員の情熱って圧倒されます。このセンター長の情熱と言うか、リーダーシップと言うのか、部下である職員だってやる気を出さざるを得ないし、「やろう!」って気になるんじゃないかしら?って私は思います。人には相性があるので、何とも言えませんが、少なくとも私は「こんな上司なら、いてほしい!」と思えます。

 というわけで、学校給食センターの今後の話を伺ってきました。センター長は昨年10月に交替するまでは「こんなに学校給食が奥深いと思わなかった。」という反省も込めた正直な一言から、学校給食の食材選びから調理工程などについてつぶさに説明をしてくださいました。センター長に就任した直後にお会いした時と違うのは、その時にはまだ調達できていなかった調理服を着用して自らも現場を実践しているという点です。異物混入にはものすごく気遣いをするようになっている話、そのあまりなのか・・・昨日は白菜は1枚1枚はがして、3度も洗浄した(ちなみに水洗い3回は文科省基準)という取り組み(?)、食材選びがどんな風に行われているのか?という話、毎日の検収作業の大変さ(検収簿というのがあるが、実物をみれば、その作業の大変さがわかる)、調理所内では場所ごと(下処理室、調理上、洗い場)ごとにエプロンや靴を変えていて、3種類ある話(場合によってはあともう1種類)・・・・今まで、外から見ているだけだとわからなかったことがたくさんある・・・・ということを説明して下さいました。

 私も学校給食の問題についてはさまざま調査もしてきたし、話も聞いてきたつもりでしたが、現場理解と言う点で考えた場合には、今まで全く知らなかった事細かなところがようやく見えてきた気がします。作業はとても大変で重労働だということ・・・・これについても、今日は実際に調理上で使用している「オバケ」のような器具を持たせていただき理解できました。議員としてはもっと最初に視点を向けておくべきところだったと反省しきりですが、「女性ではできない!」仕事。

 「直営でやり続けるべき。正規職員が退職すれば、今までと同じように非正規職員の雇用で凌げばやっていける」なんていう主張もありましたが、これもまた主張は正しいようで違っているということも理解できるようになりました。非正規職員は男性ではなくて圧倒的に女性です。その実態に照らしても、この職場を直営でやり続けることにこだわり、女性中心の職場にしてしまうことはできません。


 なぜなら、器具を持ってみて初めてわかります。「ムキムキになります!」というよりか、ムキムキの人しか持てません。(顔と比較してください!)私はダメです。持ちあげるだけでも大変なのに、これで大きなお鍋で調理をするなんて考えられません。これでいためもの?グルグル混ぜる?ゆでたお野菜をざるに上げる?ムリムリムリ!写真は結構がんばって持っています。ちょっと持ちあげて、両腕ともプルプルしていました。


 調理員の皆さんはみんな腰痛ベルトをしているとセンター長が話をしていましたが、「そうなってしまうのも当然だ!」って思いました。

 もちろん、今までの調理員の働き方については私も言いたいことがたくさんあります。学校が休暇中の仕事のあり方、進め方には多分に問題がありましたし、それについては厳しく指摘もしてきました。でも、それってはっきり言って「上司の管理能力の無さ」が原因だったのでは???って思いますし、残念ながら、そのことも薄々ではなく、とても申し訳ないことですが、「そうだったに違いない」というくらいに私は感じています。これは、結局のところ行きつく先には多摩市教育委員会があまりにも学校給食を軽んじてきた証拠です。前市長は学校給食食器を強化磁器を変えるところまでは頑張ってくれたと思います、でもそれ以上のところにまでは進めなかったのかもしれません。
 ところで、学校給食センターの調理業務を民間委託化している他市の委託費用ですが、実際のところは効率化する方向ではなく、委託費用が増加傾向になっているのですね。なぜ、そうなっているのかについてはもう一度、確認しなければと考えています。
 

 さて、私は学校給食の調理業務の民間委託化についてを慎重にすべき(その時は学校給食のビジョンも含めて、あまりにも教育委員会が無頓着すぎるという視点だったが)との判断をしたことは間違いではなかったと感じます。その判断をしてから、今まで・・・随分と私は新たな情報を得てきました。その中で学校給食センターの見え方が変わってきました。

 そうそう・・・、来年度1年生になる保護者に対しては学校説明会の中で何らか学校給食センターの顔が見えるような情報提供もしてくれるとの話でした。本当はその時にちょっとした試食会ができたらいいのになって思いましたが、そこは次年度以降の課題にしてもらおうかな。

 学校給食問題についてはどのように結論を導いていくのか、ここには議会自身も改めて考え直していくことも必要です。もちろん行政の効率化の視点を欠くことはできませんし、無視することはできません。守るべきは「子どもたちの健康・食・いのち」なんだと思います。冷静に議論を進めて最良の選択をしたいものです。

投稿者 hisaka : 2011年01月13日

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