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2010年11月30日

土地開発公社・・・評議会がその機能を発揮する時?!

 今日は臨時議会。期末報酬の減額に関わる全ての案件に質疑もなく、全会一致であっというまに可決。ものの数十分もかからずに終了。

 その後、土地開発公社の評議会が行われました。①現在、土地開発公社が所有している桜ケ丘のとりで公園から連なる土地一体について市に引き渡し(売却)する段取りが整ったという報告、そして②協議案件としては土地の先行取得したいとの市の意向を受けた土地買取についての評議会見解を出すということでした。最終的には評議会で土地取得について認めるのか認めないのかの採決を行うというのが当初の予定であり段取り。


 今日の採決結果が土地開発公社の理事会に報告され、理事会が最終的に12月の中旬までに土地の取得を決断するというのが事務局の目論見だったわけなんですが・・・・。


 本日開催の評議会は所要時間が1時間半以上・・・私の記憶ではこんなに審議を深めた評議会はなかったと思います。

 一味違って、単なる追認機関風な疑似展開にはならなかった今日の議論。事務局の想定外の展開になったのではないでしょうか。

 実は今日の土地取得の提案。3年間ほど温めてきてようやく買取段階までに至ったようではあるのですが・・・・。具体的には、原峰公園に連なる一帯の緑地を保全していくために、その一部を購入するというのが内容。当該買取予定地は「相続」された場所であり、このまま何もしなければ民間開発がされるだろうというのです。なので、このタイミングで土地を買い取り、将来に残していきたいというのが公社に先行取得を求める市側の意向です。


 確かに一体的にグリーンベルトが確保されていくことは望ましく、、保全できたらいいには越したことないのですが・・・・。


 しかし、立ち止まって考えたいのは・・・・何と言っても来年度の予算も約30億円から40億円もの歳入不足が見込まれるという多摩市の懐。厳しい財政事情。この状況下でいくら手に入れたい緑地とはいえ、慎重に慎重を重ねて購入決定をしていかねばならないということ。土地を取得するということは、継続的に手入れなどをしなければいけない管理コストも視野に入れなければならず・・・・なかなかすんなりと決断するのが難しい。


 グリーンボランティアの力を大いに活用していきたいと考えているし、その話の段取りも進めているとのことでしたが、それでも・・・・・。

 やっぱり安易に「買うべし!」とは言えず、積極的な購入にお墨付きを与えられない気分が。

 その思いは私だけではなかったようで、結論的には、今日の評議会では最終的な採決を見送る格好となり、継続審査となりました。とはいえ、相続税の支払いその他の関係で、12月中旬までには当該土地の買取を決定しなければならないとの話もあり、急ぎ・・・決断が迫られることは確かです。

 とりあえず、多摩市全体の緑地確保、緑地保全、緑地管理の問題を洗い直し、私としても採決に臨まねばなりません。


 実は土地開発公社評議会のメンバーは市議会議員5名。そのうち2名が民主党TAMAで私と遠藤さん。なので私と遠藤さんはほぼ足並みを揃え意見調整をし、今、ここで買取を承認するということは、いずで市が確保することを認めることにもなり、縛りをかけることにもなります。「お金ない!」と真っ青になっている財政当局・・・・今回土地開発公社が取得、そして2年後の2012年に市がその土地を購入していくらしいのですが、2年後のことを見据えた時・・・・今よりも厳しいお財布状況しか見えてこない。すんなりと「うん。緑地が必要だから買いましょう!」という首を縦にふってはいけない話に思えます。「買ってもいいですよ!」=「2年後に約5千万円(当該土地の評価額)で土地を買いますよ!」ということになりますので。


 もちろん、何でもかんでも緑地は要らないから反対と言っているわけでもありません。原峰公園から連なる一体的な緑のをどうやって確保していくのか、どんな緑の残し方をしていきたいのか、できるのか・・・という全体的なビジョンの中で判断していくべきだろうと思います。今回の土地についても場所の問題など等を総合的に考え合わせながら、「私たちの住みやすい多摩市=豊富なみどり」問題に取り組んでいかねばならない気がしています。


 さて、この土地取得問題。もう一度・・・頭を冷やして考えてみたいと思います。市長が変わったんだから改めて考えてもいいのではないか?3年前から交渉していたとはいえ、事情が変わってきてしまえば、「無い袖は振れない」にもなると思うし・・・・・それでも行政の継続性の名のもとに阿部市長が土地取得を判断せざるを得ないのだろうか?

 阿部市長を支援し、きちんと盛りたてていかなきゃ!・・・って一応責任感を感じている民主党TAMAや私にとっても辛い立場です。ここでGOサインを出すべきか、それともSTOPを出すべきか。悩みどころです。覚悟決めて答えを出さなければ!評議会が本来の機能を発揮する時が来たのか?!よくわかりませんがとりあえず、単にお墨付きを与えるだけの機関からは脱皮できそうかな?

投稿者 hisaka : 2010年11月30日

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