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2010年05月20日

これは事業仕分けの対象にならないの?

 今日は・・・・毎年恒例行事の河川改修促進連盟の総会と河川改修大会でした。

 議員9年目にしてはじめての参加・・・これって公務だったようです。以前に参加するかどうかを迷っていた際、先輩議員にお尋ねをしたところ「出ても出なくても大丈夫よ。仰々しい集会だし。」と伺って以来、それほど重要に参加する必要もないと判断をしていました。でも、東京都23区地域の議員も三多摩地域の議員が結集するというイベント。一度くらい参加をしてみてもいいかもしれないと思っての参加です。毎年、会場を都内は日本青年館、多摩地域では八王子市民会館で行われるのですが、今年は日本青年館のホールが会場でした。

 天気は雨・・・・「岩永さんが参加するから雨が降ったんじゃないの?!」なんて声をかけてくれる先輩議員さん。「そうなんです・・・・一度くらいは経験してみないと。」。


 他自治体の議員は「食わず嫌いはいけないからと思って参加しているけれど・・・ねぇ・・・・。」と。その自治体の場合は議長から直々に出席するような要請もあるようで。

 というわけで、この大会ですが、趣旨は河川の整備のためにしっかりと予算を確保するために要請をしていこう!と一致団結していこうとするためのもの。来賓には国会議員と都議会議員が壇上にズラリ。市区町村が都や国に要請行動を行うというわけです。これについては先の食わず嫌いはいけないと私に助言を下さった東村山の佐藤まさたかさんのブログにも早速の報告があるのでご参考に。


 何と言っても、最終最後の万歳三唱に・・・・私はどうしても両腕が重たくなり手が上がらなくなったというのが今日最後の顛末。同じく参加をしていた他の自治体議員は「公共事業をもっとくれぃ!」と万歳三唱してしまったことを悔いていました

 それにしても驚きなのは、この連盟を維持するために加盟している市区町村が分担金と称する年会費を納めているわけですが、その額は年間で総額2,761,000円(区部は14区で年110,000円。市部は21市で年55,000円。2町と1村は年22,000円)。それに預金利子を雑収入として繰越金を加えて予算の総額は毎年400万円になっている模様。各自治体での負担はそれほど重いとは言えないまでも、恐るべし・・・・・予算額400万円のうち、いわゆる大会費=今日1日に行われる集会のための予算が350万円!!!


 思わず、何度も何度も予算案を見直してしまいましたが、間違いなく予算の実に約90%を年に1度の恒例行事である総会と大会のために手当てしているわけなんです。去年の決算で見れば、会場の都合からか大会費は350万円でも実際の支出は150万円ほどになっているという事実もありますが。つまりは、350万円の大会費を使い切らないために、当然に繰越額が出てきますし、それらが年々に積み上がっていくのも注視しなければならないポイントと指摘できます。


 
 何と言うか・・・・この場に居合わせ、国や東京都に向けて河川改修の費用をさらにさらに要求をしていこうとするために集められた一員としての複雑な気持ちを感じた昼下がりだったのです。

 「これは事業仕分けにならないのか。こういうものこそ真っ先に事業仕分けすべきではないか。」とため息交じりの声が聞こえていました。


 で、この連盟には加入しなければ何か不都合があるのかしら?・・・・ということが気になりました。すべてすべての市区町村が加入しているわけではないですし。もちろん、河川改修をないがしろにしようとか、優先度が低いとかって言うわけではありませんが。でも、不都合がなければ脱退してもいいと思うのです。
 東京都の建設局の河川担当している職員さんからの河川事業説明の中では毎年予算が増えていない状況がパワーポイントの説明資料にて示されたあげく(減っている状況が示され)、「ぜひ、皆さんのご尽力で河川工事ができるように予算の増額を!」・・・・と。私はその発言を聞いて「私たち河川担当の職員に仕事を!」って聞こえてしまって仕方がなく。。


 何とも滑稽な前時代的な集会に「これは一度は経験する必要があった。」と思ったのですが、このためにほぼ半日仕事ということで言えば、もっと有意義有効な議員活動に時間を使いたいなと思ったものです。ものすごい圧力団体ということなのでしょうね。全国津々浦々このような連盟がきっとあるのでしょう。そのことを考えるとぞーっとしていまいました。まあ、東京都の場合にも市議会議長会などがありますし、全国にも市議会議長会がありますし、これは確かブロックごと(関東市議会議長会)なんていうものもあったように記憶していますが、それらが要望要請活動をするだけで十分事足りるのではないかと思うのです。場合によってはというか、市長会とも連携を図ればいいわけで、何もこんな仰々しい場を設定する必要はありません。


 でも、どうやったらこのような連盟に役割の終了を認識させることができるのでしょう?

投稿者 hisaka : 2010年05月20日

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