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2009年12月09日

12月定例会 補正予算は修正案可決

 昨日に引き続き・・・100万円減額の修正案をめぐって質疑が続きました。結果的には・・・共産党会派から提案されてきた修正案が可決しました。

 ○修正案に賛成をしたのは共産党(5名)、ゆいの会(3名)、生活者ネットワーク(2名)、日月会、あおぞら、民主党TAMA(2名)の14名。

 ×修正案に反対は多摩市議会自由民主党・みどりの会(4名)と公明党(4名)


 昨日の答弁内容から今日の答弁内容とやはりどこか一貫性に欠け、答弁があまりにも場当たり的な感じで、付け焼刃にしか思えなかったわけです。体育協会が一般財団化することは否定はしません。より社会的な信用を確保するため、そしてそれに見合った運営体制をするための組織強化を図ることは望ましいことでもあります。しかし、議員の大半にとってはあまりに唐突すぎる提案だったわけです。もちろん、「体育協会は一般財団化を目指す」という情報については昨年度の決算事業報告書の事業カルテ内に記載されていたわけですが、そのために市が出資をするかどうかというのはまた別の問題。


 やはり市が出資するに見合った体制になっているのか、そのための事業計画はどんなものになっているのか、一般財団化するときに必要な定款などはちゃんと準備されているのか等々・・・・気になるところは多々あります。出資するということは、その組織の運営が仮にも行き詰ったときには責任をとることが求められることを覚悟しなければなりません。まあ、万万が一・・・解散なんてことがあれば・・・・。(ちなみに、出捐金額はけた違いだったものの、多摩都市交通施設公社が解散した時も出捐金戻ってきませんでしたから・・・・。)


 どうやら答弁からは、体育協会はどうやら多摩市が100万円の出捐金を出さなかったとしても、300万円を基本財産として来年4月をめどに一般財団法人化をしようとしているとのことだったので、それならこの段階で慌てて出捐することもないのでは?なんて思えてくるのも事実。それから、いくら尋ねたとしても「どうしても4月に設立をしなければ困る理由」にも説得性が乏しく、設立当初の基本財産の出捐に市が名前を連ねたいということであれば、もう少し準備を整えて設立時期を先延ばしすることも考えられます。

 修正案を否決したい立場の方からは、「また、プロセス論を持ちだして批判をしているが、現場を全く知らない、現場の汗を知らない者の意見だ!」と非難されましたが、体育協会に加盟している団体に所属して活動している方から「どうして、多摩市がお金を出すことになるんですか?」なんて逆に質問されたんです・・・私。もちろん、体育協会の中心にいらっしゃる方々の汗を踏みにじったり否定するものではありませんが、素朴に上記のような質問をしてくださる市民もおられることも事実です。


 それにしても100万円をめぐっての議論がこんなにも続くとは思いませんでした。でも、こんなにも議論ができたのは補正予算の場だから。もし、同じ内容で当初予算の中に盛り込まれているとしたら、これほどまでに十分に各会派からの質疑はなかったと思われます。発言時間に制限のない補正予算だからこそ、ここまで質疑が盛り上がって、よかったのだと。


 終わってから・・・・「市長は決算も不認定だったし、当初予算は修正案だったし、補正予算も修正案なんて・・・・不信任と同じだ。」なんて感想を述べておられる方もいらっしゃいました。でもその発想が古臭いような気もします。市長が提案したものが無傷でなければならない!なんてどこでも決まっていないわけで、議会が少し機能して、本来果たすべき役割を果たし始めた・・・と評価することもできるのでは?!(まあ、市長のもとで仕事をしている職員の方を思うと、議会によって右往左往させられるのはゴメン!でしょうが・・・・)


 

投稿者 hisaka : 2009年12月09日

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