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2009年10月30日

議会が変われば行政も市民も変わる。

 今日は日本能率協会コンサルティングが主催をした「二元代表制を機能させる議会改革」シンポジウムに参加しました。二元代表制が機能していない現状からこそ、このようなテーマのシンポジウムが成立するのでしょうね。

 憲法や地方自治法ができてから何年経っているのでしょう?


 やっと、地方議会に求められる本来的役割が活発に議論されるようになったのが今・・・それほどないがしろにされてきたというか重視されてきたというか、理解されていなかったというか・・・「それだけ」のものでしかなかったということなのでしょうね。

 多摩市議会で「議会による事務事業評価」に取り組んでいて、かなり他市議会からの視察もあるわけですが、これは試行錯誤の試行錯誤の試行錯誤の試行錯誤くらいのものにしかなっておらず、内部にいれば非常に問題点や課題点も見えてくるし、何しろこれに取り組む議員個々の姿勢と価値観への足並みをどう揃えていくのかが必要だと考えています。「議会」として合意形成を重視し、市長に対し「議会の政策提案」として合議の末に一本化した結論をまとめることの必要性を感じているかどうか・・・それに対する見解が全議員に共有化されているわけでもありません。見解が違えば「見解の相違」・・・両論併記で議会の見解をまとめたところで、どちらを取捨選択するのかを市長に委ねるとすれば、それはもう結果は言わずもがな・・になるわけですから。


 今日は熊本県合志市と長野県飯田市の議会それぞれからの事例発表がありました。合志市は飯田市議会の取り組みをモデルとしているそうですが、「行政評価を活用した決算の認定」というかたちになっているところがポイントです。行政が自己評価したものをさらに議会が評価するということですね。多摩市の場合は行政が自己評価したものは「それはそれ」・・・議会がオリジナリティを発揮して評価しようとしているところにかなりの難しさがあるのです。そもそも行政の自己評価が評価になっているのかということから問うていくべきだと考えるのですが、その必要性を唱えたところで、聞く耳を持ってもらえなかった記憶もあります。


 改めて、今日の事例発表を聞けば、やはり多摩市議会の議会における評価の仕方を改善していく必要があると感じます。もう一度、自分たちの取り組みを冷静に見つめなおしてみなくては・・・なんて私は切実に感じています。同じように時間をかけて、苦労するわけですから、よりよい取り組みをしたいものです。
 ですので、先進モデルとして飯田市議会に学んでみてはどうかと思ったのでした。来年の行政視察の地域に飯田市議会を候補地に入れてみれば?・・・でも、議会運営にかかわることですから、オブザーバーの私には発言権なし・・・。


 「いろいろと最終的には政党を背負っている人もいるけれど、それはそれで認めながら、何とかいい議論をしていこう、市民のために何がいいのか考えていこう。」という一人ひとりの議員の姿勢が何よりも大事。「議員が変われば、議会が変わるし、そうなれば行政も変わるし、市民も変わっていく。」


 上記のような趣旨で事例発表を締めくくっていた飯田市議会の議長さんのことばが印象的でした。

投稿者 hisaka : 2009年10月30日

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