« 9月定例会 代表者会議 | メイン | 民主党TAMA 議会報告会のおしらせ »

2008年10月01日

9月定例会 議会運営委員会

 明後日最終日の議事運営がスムーズに決定したところで・・・・・。今日の議会運営委員会では来年度の「議会費」についての意見交換などが行われました。

 これが、妙に時間のかかる議論になりました。


 来年度、多摩市では6億円の減収を見込んでいるそうです。そして、議会費についても今年度よりも「約230万円」の見直しをしていなければならないとのこと。それを前提にしながら、各会派で予算要望をそれぞれに検討をして事前に意見の提出をしていました。その内容は下記のとおり。

◆多摩市議会自由民主党 ・常任委員会など調査旅費の見直し(毎年1泊2日で実施する必要を再検討)
◆改革ゆいの会 ・議会事務局職員を1~2名増員
           ・常任委員会など調査旅費は現状のまま
           ・参考人招致などの予算を明示
           ・会派政務調査費見直し(増額)

◆公明党 ・議員研修会のとりやめ
       ・庁内のイントラネットではなく、インターネット回線導入

◆民主党TAMA ・必要なときに必要な予算を措置できるようにして欲しい(補正予算などで弾力的な対応ができるといい)


・・・と以上が予め提出されていた意見でした。議会費において削減しなければならない「約230万円」というのは、かなり大幅な見直しが必要で議長を通じて「常任委員会の調査旅費を何とか見直せないのか」という打診がありました。私たちの会派は常任委員会で実施をしている調査活動は必要なものだと考えていますが、視察の受け入れ先などの状況などで「希望する視察先」と「視察日程」がマッチングできない場合もなきにしもあらず。委員会では視察先の前にとにかくバラバラな議員たちの視察日程の確保のほうが先決なので、日程ありきで場所を決めていく感じも。


 まあ、「百聞は一見にしかず」とも言いますし、どんなことであっても見に行って「損」ということはありません。もちろん、見に行ったものが多摩市の取組みに役立つかどうかは別として。
 
 でも、「無理無理」に行く必要はないですよね。


 そこで、私たちの会派は本当に必要に迫られ、必要だという理由を市民にきちんと説明できる状態になってから、補正予算対応などで視察旅費を工面できるようにならないのか・・・・と思って、上記の意見を提出していました。


 それは全議員で行っている毎年の研修も同じです。「研修費(講師代)10万円」が計上されているあまりに「研修は実施する」ことが前提で物事が進んでいきます。そこで「予算消化」のために、日程のやりくりやら、講師の選定やら・・・・を行っている状況も見受けられます。なので、その必要性を改めて確認しながら、本当に不可欠なものと判断した時点で改めて予算計上できればいいと思うのです。

 

 というわけで、最終的な結論としては「議員研修会のとりやめ」では一致をし、常任委員会などの1泊2日の視察旅費については「必要な視察ができるだけの予算を確保しておくことが必要ではないのか・・・・」というわけで、上限1泊2日の設定で現行どおり変更の必要なしとの話になりました。ただ、毎年の予算の執行率を考えて、「10%くらいカット」しても話で一致しました。


 っていっても、議員研修会費用を削減して、常任委員会の視察旅費を10%カットしたところで100万円の削減にも満たない感じで。


 
 こうなってくると、議員定数を削減するとか、議員報酬を削減するというような議論がまたもや頭をもたげてくる傾向に。おそらくどの議員も改革ゆいの会の主張のように政務調査費の増額にも頷ける面があると思いますが、それにしても「どこに財源を見出すのでしょうか?」と尋ねられれば答えに詰まってしまいます・・・・・。

 でも、議員に十分な調査費用を保障することは必要不可欠だと思うのです。少なくとも多摩市議会の場合には政務調査費が「あらぬこと」に使われていることはないでしょうから。かなりルールも厳重なので。

 そうそう、市長は市議会の役割を決して軽んじているわけでもないと思います。議会費にも削減を求めなければならないほど厳しい財政状況だということかもしれません。しかし、議会費を削減すると言うことは・・・・どういうことを意味するのでしょうね。
 ある意味で市議会の持つ権限などを骨抜きするためには調査活動の費用を削減してしまえば・・・簡単ですよね。さらにその先に議員報酬の削減、そしてまた議員の人数の削減ともなれば、ますます市議会が弱体化するようにも思うのは私だけでしょうか?


 議会も受難の時代です。

投稿者 hisaka : 2008年10月01日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1837