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2008年05月23日

「お金のある人だけ。」

 今日は建設環境常任委員会で参考人をお招きした意見交換会が行われました。ニュータウンの都市計画を中心に専門家の方からの話があったのですが、その席で議員は「このような専門的な話を聞くのが初めてだったのでためになった。有意義だった。」と口々に感想を述べていたのが印象的でした。確かに「市議会として」となった場合には全議員もしくは委員会なら全員がともに席を同じくし、学習を積む場所と言うのは機会が少ないと思います。みんなが学習の機会も共有化し、意見交換できる土壌をつくることが非常に大事だなと思いました。
 しかし、ニュータウンの歴史など今日の話については例えば多摩ニュータウン学会などの研究会でも話し合われている内容だったりもするので、議員個々人として情報を収集する活動をどう展開できるのかも一つ課題になっているのかもしれません。


 さて、午後からは急ぎ足でベルブ永山へ。「介護保険の学習会パートⅡ」ということでしたが、参加をしてみました。前回の模様はわからないのですが、今回は事例を通じて介護保険サービスをどうやって活用することができるのか、市民自身がサービスを知り、自分自身の望む生活スタイルのためにどうやってサービスを組み合わせ利用することができるのか・・・それを考える場でした。参加をしているのはご自身が介護に関わっている経験者もあれば、これから介護保険を利用するかもしれない場合に備えてサービスを知っておきたいと言う市民らなどですが、やはり気になるのは「お金の話」。今日の学習会では、最終的にはサービス利用に当たっては介護度に応じて利用限度額がありますが、そこを意識しつつサービスをどのように組み合わせて使うことができるのか、利用したときにどんな生活が想定されるのかを含めて考えました。


 「こんなにお金がかかるのね。」「これでは、若い人たちも大変よね。」というようなため息交じりの声がひそひそと聞こえてきました。介護保険は手元で負担するのは1割。しかし、その1割でさえも年金生活者にとっては重い負担としてのしかかる場合もある・・・・「お金がないと生きていけないわね。」というようなささやきもありました。


 そう・・・・・・・「お金がある人だけ」。


 最近、市民の方とお話をするとそんな心配の声が聞こえてきます。「現役時代に多くの貯蓄があれば話は別だけれど・・・・・。」と。


 そんな声を聞くたびに政治はその声にどう対応できるのか、解決策をどうやって見出すことができるのかと思います。さらに市議会議員の仕事に引き寄せて考えるなら、地方自治体ではどうやって対処すればいいのかと。地方自治体の舵取りもなかなか難しい、その中で地方政治の一翼を担う市議会の役割をとう考えていけばいいのでしょうね。出前委員会から一週間たち・・・・反芻しているのですが、その突破口を開くことの難しさを感じます。政党会派の位置づけやら、議員個々人の活動スタイルやら、議会としての説明責任や議会としての問題解決手段の確立とか・・・・課題が山積で埋もれてしまっている感じ。


 一般質問の通告書の締切を控えて追われています・・・・・。

投稿者 hisaka : 2008年05月23日

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