« 出前委員会スタートします! | メイン | 議会改革は進むか? »

2008年05月11日

議会改革は進むか~出前委員会始まる。

 「一体、市民はどのくらい集まるのだろうか。」

 「会場の半分くらい集まれば、いいほうではないか。」

 「集まらなかったら、それはそれでまた考えればいいだろう。」


 ・・・・・・ってこれが会場準備段階での議員どうしの会話でした。会場時刻の13時半前からお待ちくださっていた方もいらしたのですが・・・・・・・。


 しかし、始まる時刻の14時には、ほぼ会場いっぱいの人が集まり、100名までは行かなかったかもしれませんが、予想を上回る市民の方にお越しいただけました。多くの方にご参集いただけたことは、それはそれでありがたく、うれしいことでもありますが、そこで私たちの新たなる悩みと言えば・・・・・「全員方のご意見を聞くことができるだろうか。」というもの。


 とりあえず、事前に打ち合わせたシナリオどおりに会を進行することになったわけですが、参加してくださった全ての方に発言をしていただくというわけにはいかず、「挙手」を求めることになってしまったため、もしかすると本当は発言したいけれど、「この大人数のなかでは・・・・」と勇気が出ない市民の方もおられたかもしれません。ここは当面、あと2会場では改善できない部分ですが、引き続き開催するとなれば改善策を検討してもいいのではないかと考えています。

 出された意見は耳の痛いご指摘やら新たなる提案など非常に貴重なものばかり。議員報酬、議員定数という議会改革と言えば真っ先に白羽の矢が立つ問題から、明日からでも改められる議員の態度や個々の議員の努力(勉強をする、向上心を持つというような)、そして何よりも市民が陳情や請願など以外に議会に参加し、議員と共に意見交換をしたり議論できる場を作って欲しい、また、情報公開についても改善提案が出され、本会議の録画貸出、インターネット中継、またタイムラグのない情報提供の工夫など幅広くご意見をいただけました。
 議会に足を運んだことのある方からは、行政側との議論の仕方に工夫を求める声もあり、現況「前近代的な市議会」と同じような会議をしていたとすれば民間企業は倒産してしまう・・・という指摘も。


 とかく、貴重な意見がとてもたくさん出されました。特に、この出前委員会に先立って行われたアンケート調査結果が、この改革の取組みを経て、どのように変化するのかが重要とのご意見はご尤も。このあたりは、議会モニターのような制度を導入しながら取組んでいくこともできるかもしれません。市民の方からもさらにご意見を伺い、そしてまたいろいろ知恵をお借りしながら考えてみたい点です。


 記念すべき第1回目。「もしかすると、私たち議会にではなく、行政への要望が出された場合どうすればいいだろう。(例えば、○○地域の××をどうにかして欲しいというような個別案件)」という心配は不要でした。むしろ、想定外の参加人数の多さにどう対応するのかが求められそう。せっかく足をお運びくださった市民の方全員から一言でもいただくことが不可能でしたので。でも、進行そのものはまずまずだったのではと思いますが、今一歩の満足感はなく、「課題あるなあ。」と感じたところです。


 「議会が(やっと)、このような会を開いてくれたことは本当に評価をします。」という意見に救われるような思いにもなりました。


 実は、この出前委員会には地方議会の研究者江藤俊昭山梨学院大学教授が足を運んでくださったのですが、「盛況ぶりに驚き、民度の高さを感じた。一つ一つの貴重な意見がたくさんあった。」との感想にあわせて、「このような出前委員会をやろうとする議会側が勇気をもてたことが素晴らしい。」とお褒めの言葉をいただきました。でも、出前委員会を開催したその結果を今後にどうつなげていくのかが大事で、その成果が「お褒め」に値するかどうかがより問われ、重要になって来るでしょう。

 向井議員が「ここに集まってくださった方が、議会改革の行方を見守って欲しい。」と述べていましたが、私も同感。その通りだと思います。


 「もしかしたら、今日が一番参加者も多かったのではないか。次回以降が心配だ・・・・。」なんて私たちは永山、桜ヶ丘の会場での参加者数が気になっているわけですが、引き続き駅前での宣伝活動も続けながら、取組んでいきます。どうぞ、続く2会場は夜からの開催です。お仕事帰り、学校帰り、お買い物帰り・・・・覗いてみませんか。


 出前委員会@多摩市→☆日程など☆ 

投稿者 hisaka : 2008年05月11日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/1724