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2003年02月03日

少しずつの広がりをつないでいかなくちゃ

 グラン多摩フェスタ2003に向けて、今日は企画運営委員会の説明会がありました。高齢者の社会参画を拡大していくため、とりわけ家に閉じこもりがちなリタイアして地域に戻ってきた元気な人たちが、地域で活躍出来るようなきっかけづくりを応援していきたいとの目的が大きくあります。「体験型、参加型」のイベントでこれまで2回開催してきました。
 この事業は東京都の3ヵ年補助事業(都と市が2分の1)なので、次回のお祭りが一応の区切りとなります。これまで2回は駆け足で過ぎ去った印象が強く、本当の目的である新たな人と人との交流を創りだして、高齢者の元気に新しい活力を生み出すことが出来たのかどうか?これが実行委員の運営チームの課題です。
 とにかく全てをてづくりで行うこと、「補助金をもらえばその中で全て使いきる」という意識を捨て、出来るだけ節約をしていく方針で1年目は50万円ほど補助金返却を行ないました。今年についても切り詰めたので少しほど返却できるのではないかという見込みです。でも、もし運営チームの人件費などを換算したらものすごい額になると思います。それを思うとまさに市民力恐るべし・・・って感じます。
 ところで今年は少し時間をかけながら祭を作り上げたいと考えました。これまでのように運営チームが祭の時期や開催場所(これまでは廃校を使ってきましたが)を決めてから、参加者に呼びかけるのではなく、グラン多摩フェスタを全くゼロからつくりあげるところに、まずは企画運営委員の募集をすることにしたのです。高齢者社会参加拡大事業協議会の文化部会が事務局を担う形になります。(文化部会はこれまでのグラン多摩フェスタの実行委員会の運営メンバー)
 前回までの反省を踏まえると、やはりイベントに持ちこみ企画で参加してもらうだけではなく、もっと主体的に取組んでもらいたいとの思いがありました。今日の説明会に集まったのは数名でしたが、私たちが考えた主旨には賛成してくれたようです。はじめは「えっ、日にちから自分たちで決めるの?」という小さな驚きも聞こえましたが、すぐに「11月は他のイベントもあるし、10月もそうだなあ・・・高齢者だから寒い時季もだめだし・・・。」と話しが盛りあがり、結局「敬老の日もあることだし9月がよさそう」という方向で話しがまとまりました。
 これは私が勝手に思っていることですが、「長寿を祝う会」を市民実行委員会形式で実施できないかという方向が庁内にはあるようで、既に市民の検討プロジェクトがたちあがっています。これまでは全て業者委託でイベント企画をしていて年間では約1千万ほどの予算が組まれていました。財政難の時代、やっぱりここにも市民力の活用なのかなと思っているのですが、グラン多摩フェスタの精神をこの「長寿を祝う会」の市民実行委員会に引き継いでもらえば、来年度で補助金が終わってしまうけれどグラン多摩フェスタリメイク版できるかなあと。
 なぜなら、今日の自己紹介の時にある参加者が本当にうれしくなることを言ってくれました。
 「これまで2回参加してきたけれど、参加してみて思っていたのは、とにかく運営委員の中心メンバーの人がいきいきしているなあと。私たちのような持ちこみ企画の参加者よりも、やっぱり祭を成功させようと動いている人たちが元気だなあと思いました。それを見ていると年齢は全く思いました。だから私たちも、そこから参加してみたいと考えています。準備段階から創っていくことにも挑戦してみようと。」
 この発言を聞くと、やっぱりグラン多摩フェスタの体験型参加型イベントの精神をどこかに残したいです。運営チームのメンバーの一番の目的であるところ、受身ではなく主体的な参加の気持ちを引き出すことに成功していることを思いました。
 少しずつでも参加者の「主体性」を引き出すことが‘まちづくり’になっているわけです。この祭のもう1つのスローガン「人との交流 世代を超えて」というのは私たちがこれから目指していく新しいまちづくりの精神の根幹だなあと私はいつも考えているのですが、グラン多摩フェスタの参加者が私たちの伝えたいことを少しでも感じ取ってくれること、そしてその気持ちをつないでいくことが大事になってくるよなあと思います。せっかくの芽をつんでしまわないように進め方をしていく必要があります。補助金が来年度で終了してしまうところで行政側にもちょっとひと工夫してもらいたいものです。

投稿者 hisaka : 2003年02月03日

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