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2002年08月06日

児童館めぐり…最終回(連光寺)

 6月末からの市内全児童館の見学がようやく終了しました。今日行った連光寺地区は子どもの数が急上昇中。大型のマンションが次々に建設されているので今年の4月には一年生が初めての3クラスになったそうです。連光寺小学校はもともと狭いので、これ以上児童が増えてしまうと、教室が不足してしまう恐れも…。ニュータウン区域では子どもがどんどんと減少して廃校もあるのに。こんなバランスの悪さは、やはり都市計画に原因があるのでしょうか?今だけを見るわけでなく将来を見据えるのもなかなか難しいことなんだと思わされます。すべては人間の行うことなので、完璧を求めることはできません。今、精一杯考えられることは半ば遊んでいる公共施設などの活用方法だし、連光寺小学校にしても教室が足りないからと言って増築するのではなくて、どうしても学区域の変更などで対応するしかないのかも…という苦肉の策を見つけていくことです。同時に児童が増えるということは学童クラブの人気も併せて増加することになるので、こちらの対応策も考える必要があります。
 すでに、これまでに他の8つの児童館を見学していたこともあり、今日は最後ということで要領よく見学を終えることができました。連光寺児童館は広場のスペースがまったくないので、これは愛宕児童館と同じですが、思いっきり体を動かすようなスポーツなどは近くの公園などへ行く必要があります。愛宕児童館ではすぐ裏の小学校の校長先生との連携で、学校のグランドを使用させてもらい野球やサッカーをするという話でしたが、連光寺児童館はそういうわけにもいかず、一番近くても大谷戸公園へ出かけなくてはなりません。もちろん学童クラブも同じです。連光寺の児童館も小学校の方が近いのでグランドを使えばいいのになあ…と思いましたが、館長さん曰く「やっぱり怪我とかあったりしたら…責任とかあるし…」とのことでした。確かに怪我はあるとも言えないし、ないとも言えないけれど、そんなことを言っていたら始まらないじゃない…と思いました。私は児童館の職員の方は宝箱のようにいろんな遊び方を知っていると思っています。そういう能力をどんどん活用しなくては!と思います。とっても残念ですが連光寺児童館では例えば、児童館に来た子どもたちと一緒に職員が大谷戸公園まで出かけて遊んだりはしないそうです。学童クラブの子どもたちが公園へ行く時には学童クラブの職員が引率するそうですが、児童館へ来る子供たちについては、そこまで責任を持たないということなのでしょう。それは、それで理解ができないわけでもないけれど、やっぱりもっともっと児童館の職員たちも一緒くたになって子どもたちと楽しむことって大事な気がします。そういうのが子どもが地域で育っていく一つのモデルでもあると考えるからです。児童館の館内だけではなく、もう少し広い視野を持つことが大切な気がしました。児童館から地域を見ていくということかもしれません。
 ところで、連光寺児童館には老人福祉館が併設されているのですが、ちょっと問題があるようです。というのも福祉館にはお風呂があって、毎日きれいなお湯を入れ替えているそうですが、平均でも7人前後くらいの利用しかなく、驚くべきことに一人も利用者がいない!なんて時もあるそうです。こういう現実をどう考えていけばよいのでしょう?そして、連光寺地区は多摩市の中でもニュータウンではない地域でわりに多世代家族が多いそうです。その点では、例えば老人たちが同居している孫からちょっと解放されるために福祉館に立ち寄るそうです。こういう話を聞くと、多摩市の中の地域性を感じます。ここでは高齢者と子どもたちのふれあいが昔ながらのかたちでまだまだ存在するということです。こんな風に考えてみると、やっぱりこれからの児童館など地域にあるひとつひとつの公共施設というのは、そこを利用する人たちのニーズにそう必要があることが明らかです。
 「もっともっと住民たちで考えてもらわなくちゃ!」これまでのように行政が「良かれ・・・」として基準をつくる時代は終わっていることを痛感しました。

投稿者 hisaka : 2002年08月06日

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