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2002年08月07日

えーっ!補助金のありかた

 住民に一番身近な行政としての市の役割は大きくなっています。だから国や都からの助成は不可欠です。もちろん財政の自主権とか、補助に頼らない行政のありかた…が理想のかたちかもしれませんが、現実問題そんなこと言ってられません。まだまだ財政の自立は遠い先のことです。特に福祉分野では国や都からの補助金を受けながらの事業がほとんどです。そこで、今日はどのように補助金が国や都から交付されるのか?という手続きや流れについて、特に、東京都では全国で先駆け、福祉局では包括補助金の制度を設けていることもあり、福祉部の担当課長さんより話しを聞きました。

 市が都に補助金を申請するときの手続きとしての不自由さなどを聞いてみると、とっても驚いてしまいました。というのも、市が予算を企てる時、予め都の要綱などがあるわけではなく、前年度にほぼ踏襲するはず…という見込み予想だけで予算を計上するとのことです。つまり当年度予算が承認される3月段階では、まだ当年度版の都や国の補助要綱が完成していないので、「補助が確実に、思い通りに来るかどうか」とってもあやふやだ…というわけなのです。これはびっくりしてしまいまいた。実際には、予算が承認された後から、都などと折衝をしていくということですが、ほぼ前年通り…と思っていても、当年度にようやく完成した補助要綱で微妙な変更点があったすると、それだけで思い通りにはいけない…という悲惨なことが発生しかねないということです。もらえないとどうなるのでしょう!『綱渡り』、行政の意外にもベンチャーっぽさを感じて、ある意味では感激でした。(そんなこと言っていられないけど)
 補助が来ないなんてことになると、すべて市が負担をしなくてはならない!そうならないように頭を悩ませ、汗をかき、苦労している様子がなかなか伝わってきました。そして、地方分権になったし、都と多摩市は対等なはずなのに、未だに都ありきの市…という在り方も痛感しました。「都に頭を下げる」という感じです。でも例えば、福祉分野の事業でも都からは住民参加を要請されるとのことですが、都は一体どういう住民参加があれば納得できるのでしょう?その指針すらはっきりないままにただ住民参加だけを要求してくるのも、なんだかチグハグな気がしてなりません。「住民参加をするので、補助金をいただきたいです。」こんな風にただ頭を下げて、補助金をもらうだけ…そんなことでいいのやら悪いのやら。何はともあれ「国が偉い、都が偉い…」相変わらず、こんな慣習が残りに残っていて、長年の積み重ねが、数年で払拭されるわけもなさそう。市の独自の裁量権が本当に活かせるような時代の到来は、まだまだ先のこと?気が遠くなりそうでした。

投稿者 hisaka : 2002年08月07日

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