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2006年08月22日

女性センター応援計画?

 昨日のライツ国分寺(国分寺市の女性センター)に行ってきた勢いで、今日は急遽予定を変更してTAMA女性センターに行き、センター長の女性課長さんと意見交換をしました。一般質問は「女性施策について~女性センターの充実を目指して」というタイトルにすることに決めました。明日は、彼女の上司である「くらしと文化部長」とアポイントを取りつけました。実際に、一般質問の際、答弁をしてくれるのは市長もしくは担当の部長・・・・どこまで理解してくれるのかは別としても、とりあえず私の質問趣旨を伝えてこようと思っています。


 一般質問の質問事項として、女性センターに対する指定管理者の導入という点を尋ねたいと思っています。これに関しては、既に昨年の段階で「市及び他自治体の先行導入事例の成果や問題点等について調査・研究を進め、その施設に相応しい管理手法(指定管理者制度、直営+業務委託等)を引き続き検討する施設」に該当しているので、概ね今年度中に検討結果を出すとしています。
 けれども、はっきり言って、女性センターに指定管理者を導入することは施設的に考えても非常に困難だと思います。なぜなら女性センターの部屋というのはワークショップルームと活動交流室と相談室と市民活動情報センター内にある軽読書コーナー。女性センターがあるヴィータ・コミューネの7階フロアのたった一部でしかありません。
 指定管理者になる民間事業者もしくは団体側にもメリットがあるかどうかを考えれば、どうにもこうにもたったの一部のフロアだけを指定管理することのメリットはなさそうです。もともとヴィータ・コミューネは関戸公民館なども存在する複合施設なので指定管理者制度を導入しようとするならば、女性センターのみならず、ヴィータ・コミューネ内にある他の施設についても一括管理できる体制にすることが必要でしょう。そこで、当面は指定管理者を導入することは難しいと考えられます。


 大田区の男女平等平等推進センター「エセナ大田」は行政が大好きな「市民協働型」指定管理者制度導入に大成功している施設だったので、TAMA女性センターでも十分にその可能性を検討できるのではないか?とも思ったわけですが、第一に複合施設であるという点での難しさがあります。そしてまた第二には大田区方式を目指す場合に受け皿となる指定管理者になれる市民、支え手の存在の有無が問われるでしょう。・・・・この第二点目からしても、課題があると思われるので、指定管理者を女性センターに導入することを急ぐ必要はないと思っています。
 そのかわり、直営で施設運営をするならば、それなりの運営を目指してもらわねばなりません。まさに、ここが現在、女性センターが抱えている大きな悩みだといえるのです。


 大きな悩みとは、昨日の活動報告にも書いたとおりに、「女性センターの存在意義って何?」・・・その存在価値をもっとアピールしなければ、「存続価値なき施設」に追いやられる可能性が年々増しているという悲しき事実です。多摩市のみならず他自治体でも同様の状況が存在しているようですが、行政が直営で施設運営していくのであれば、今以上に女性センターパワーアップ計画を立てる必要があるのです。


 まず、必要なことは利用者の拡大、新しい利用者層の開拓。どうしても・・・「女性問題」というタイトルが付されてしまうことで敬遠してしまうというか距離感を感じてしまう人も多いはずなので、少し違った切り口から、気軽に取り組めそうな入口を作ることが大事だと考えています。一般質問ではそれに対する提案をしたいと思っています。


 それから、まだまだ女性センターにはやるべきことがあります。女性センターの設立準備会がまとめた報告書の中では、例えば「ロゴマークやシンボルマークなどの募集をしてはどうか」という提案もありますし、私自身はTAMA女性センターという名称にもう一つ、市民が親しみやすい愛称をつけるとか、女性センターで発行している「たまの女性」という情報誌についても、もう少し誰もが手に取りやすい名称に変更してみるとか・・・・小さな工夫ができると思っています。

 相談体制の充実に関しても、女性センターで取り組めそうなこととして「女性の体の悩み相談」というのもあると考えています。これは女性センターならではの事業として実施することが十分可能でしょう。その他にも他市の事例で言えば「法律相談」というのもあるみたいです。


 多摩市は女性市長。当事者の立場として女性施策や女性センターに対する理解ができて当然。女性市長が女性センターの存在意義や女性センターの可能性を伸ばすことができないというのは悲しすぎます。さらに、多摩市議会の状況も約3割が女性議員という都内でも女性議員の割合が高いとされている自治体なので、それこそ女性センターの役割や意義を見出せずに停滞させてしまうということもまた情けない状況とも言えます。


 というわけで、現在の女性センターを見ていると、私も「本当に女性センターっているのだろうか。」と考えてしまう節もあるわけですが、ここは、女性センター長のポストに初めて女性管理職がついたというところを転機と捉えて、よりよい施設運営が進んでいくように応援する立場にならなければな♪・・・って改心しているところです。なので、今回の一般質問は私なりには女性センターのパワーアップ計画、「応援計画」にできたらいいなあ・・・と思っていますが・・・。果たしてどうなるでしょうか?!

投稿者 hisaka : 2006年08月22日

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