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2005年03月30日

結局は粛々と進んで

 朝一番で開催が予定されていた議会運営委員会は開始予定の午前9時が30分遅れました。市長から議長に「来年度予算案に関する訂正の発言をしたいとの申し入れがあったため、急遽招集された議会運営委員会だったはずでした。しかしながら、今朝になって市長はまた方針を変更したのか、「訂正も何もしない。」ことにしたようでした。議事運営の変更があるかもしれなかったのに、結局は元のままだったので、通常どおり午前10時から最終日の審議が始まりました。
 議事は日程どおりに粛々と進み、予算特別委員会での結論と同じく「否決」でした。それにより、暫定予算が編成されることになりましたが、ある人からは、来年度予算が可決される見込みで段取りされていたことも宙ぶらりん状態になったと言われました。。
 また、議会において否決が確定した後、職員約70名が3時間かけた手作業にて、4月1日号のたま広報にも訂正文(号外)のはさみこみ作業を行なったと聞いています。
 
 市長は今日の会議の最後で、予算の否決という結果を重く受け止めていきたいとしていました。市民生活への影響が出ないように最大限配慮をした暫定予算を編成するとともに議会に理解の得られる予算を再度編成し直す努力をするとのことです。

 今回は学校跡地問題が大きな争点でした。学校跡地関連の陳情の結果から見ても、学校跡地施設の活用方針そのものに対して、疑問を持つ議員が多いことがわかります。ただし、厚生産業常任委員会で不採択すべきとの結果が出されていた西永山中学校における知的障害者施設の建設促進を要望する陳情は今日の本会議で「採択」となりました。
 予算が否決された理由と知的障害者施設建設を要望する「陳情」採択の結果とにどう判断を下すのでしょうか。市長に問われていると言えます。この判断に大きく注目が集まるでしょう。これがおそらく再度提案されることになった来年度予算の中で明らかされると考えます。議会が納得の出来るような提案がされることを願います。

 何でもかんでも実現できる財政的余力がなくなっている時代です。誰が市長をやっても楽ではありません。そのことだけは確かです。粛々と進んだ今日の会議のを通し、何をするにも「苦渋」の決断が伴うこと改めて感じました。そして何を選択するのかが問われているという意味では、もちろん議会にも市長と同じく重大な責任があるのです。そのことが今まで以上につきつけられている状況に置かれていることを感じています。

投稿者 hisaka : 2005年03月30日

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