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2002年12月29日

「ふーん、選挙なのね~」

 寒い中、12月議会の報告も兼ねてネットで遊説をしました。これは選挙活動ではなく、どちらかというと議会報告で私たちの活動を知ってもらうため、そして議会の情報をお知らせするための一環として私の中では位置づけています。
 けれども通りすがりの年配の方に「ほー・・・また選挙か、うるさくなるなあ・・」と一言言われ、ちょっとため息。そうだよなあ・・・議員なんてそんなもんだよなと素直に納得できてしまうのが、妙に悲しい昼下がりでした。
 つい先日の朝日新聞では「政治家」への信頼度は15%、「天気予報」は92%とのこと、ついでに私は都合良くしか信じない「占い」は20%との報道もされ、私も15%に仲間入りしているのかと思うとやりきれない気持ちです。それにしてもこんなに不信感が抱かれることについて、議員自身はどう受け止めてきたのかと不思議です。この原因は選挙の時だけ市民にお願いをして「私はみなさんを信じています!」と連呼をするけれど、選挙が終われば知らん顔…な議員が多いことだと私自身は考えています。
 議会の状況を「仲良しグループ」と比喩する人がいます。議員一人一人は主義主張は違うけれど、結局は議会という場所の権力の上にあぐらをかいているというのです。そこが議員全体の共通項で、全体を見ると既得権を死守する「仲良しグループ」なのです。
 つまり、これだけ不信感が抱かれていることについて、いまや議員一個人ではなく議会全体でどうやって回復していこうかを考えることが、最優先の課題だと考えます。投票率もあるでしょう。「魅力的な候補者がいない。」との思いを抱く多くの有権者に議員自身はどう説明をするのでしょうか?有権者数の約半分ほどしか投票行動をしないことを大きく採り上げ、それを自分たち自身の問題に出来ない議員はダメだと思っています。自分が当選すれば、それで安心するなんてとんでもありません。
 私は4月の補欠選挙の時に、全く投票率を上げることもできなかった自分にはものすごく力不足を感じました。そしてそんなに政治に不信感が持たれている中で、一体議会は何をすべきなのかとも思いました。もし私みたいな若い人に任せておけないという危機感があれば他候補者に投票をするかもしれません。でもそのことがとても重要です。半分以上の死んでしまった人々の声を私はどうやって聞けばよいのかについて未だに答えが出せていません。
 「ふーん、選挙なのねー!」と言われました。議員の仕事がまるで選挙…と思われているみたいです。なんだ、また始まったのか…と訝しそうに見られる空気を変えなくては、どんなに立派な発言をしても、政策を主張しても無意味なことをつくづく感じます。私はそのために何ができるんだろう…実はまだ自信のある回答は出来ません。そのことがものすごくもどかしく、そして葛藤として心の中に残ります。一応、明日の朝遊説を残して今年の活動は終了です。今年の課題を来年以降、どんな風に克服していけるのか、じっくりと考えて、そして行動していきたいと思っています。

投稿者 hisaka : 2002年12月29日

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