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2002年10月31日

職員組合総会に参加してみました

 午前中はネットの運営委員会がありました。この会議は月一回で一番ハードな打合せです。とにかく議題が多くて時間がかかるからです。1ヶ月の中で見ると、いろんな分類で会議があるのですが、すべての情報を共有することが目的です。意見交換などをしているとあっという間に時間がたちます。この会議に参加していると意見交換をする前提として情報共有することの大変さを感じます。
 午後からは公園緑地課に対しての予算要望でした。昨日に引き続き、「公共施設」をテーマにして一言提案を集めたので「公園」や「みどり」についての質問や要望が多くでました。特に多摩市のみどりの面積は多く、市民一人あたりのみどり量も東京都の中ででもトップです。けれども「みどり」については量とともに質の観点からも捉える必要があるのではないか?という意見が出されていました。そして私も初めて知ったのですが、法面などの保護として市から「笹」をもらって植えている地区があるけれども、「笹」というのはとても丈夫なので、とにかく他の植物などにも影響がありそうなほどに育ち広がっていくと言うのです。これについてはやはり少し考えたほうがいいのではないかという声がありました。市にはみどりの基本計画があり、今後どのようにみどりを保全するのか?が書かれていますが、例えばみどりの面積を増やそうとしても、その「みどり」というのは一体どんな「みどり」を想定しているのか?など、もう少し細かい計画もあっていいように感じました。

 さて、今日は職員の組合から総会の案内をいただいていました。職員の組合は2つあるようですが、今日総会を開いたのは「自治労」の方です。私は自分自身がOLをしていた時にも疑問に思っていましたが、働く人たちの権利はどう守られているのか?ということがあります。例えば有休が一年間に20日取れるのにほとんど消化しきらないとか、残業も36協定があるので、結局は記録を残さないサービス残業になるとか、組合はよく「あかるい職場づくり」を目標にしますが、管理職とそれ以外での風の吹き通しはよくない・・とか、言い出すときりのないくらいです。それでも私がいた職場は親切な方が多く、特に女性にとっては働きやすい環境だったと思いますが。
 と、こんなことを思いながら、多摩市の職員組合ではどんな活動をしているのかについて見学も兼ねて出席しました。面白いなあと思ったことは、任意加入であるということでした。もちろん2つの組合が存在するからだと思いますが、以前の職場では組合には入社すると自動的に加入していました。
 私は一番重要なことは職員にとって職場が快適なのかどうかだと思っています。やはり気持ちよく働けなければ、仕事もはかどらないし、やる気も出ないと思うからです。もちろん市民の時代と言われて職員の削減も話題に上るようになっていますが、現状、多摩市ではまだまだ職員に頑張ってもらう必要があります。職員が動かないと市民も動けないし、物事も動いていかないような場合も多々あるからです。
 組合では賃金闘争を中心にして活動をするわけですが、やはり組合員の声をどのように集めていくのか?が組合自体の在りかたや存在価値を決めていきます。たった一人の組合員の問題であっても、そのことが全体にも重要なことならば、それを組合として管理者側に訴えていかなくてはならないからです。多摩市には臨時職員や嘱託職員の方もたくさんいらっしゃいます。そういう方たちの職場環境の改善なども進めていくのだと思います。
 総会では地方分権時代を迎えて、自分たち自身も職員としての在り方を再度問い直し、見つめていきたいというような主旨の話がありました。これまでとは違う問題意識を持ちながら仕事を進めていきたいということでしょう。市民との協働について向きあおうとしてくれることに心強く思いました。

 さて、もう一つの組合もあるようで、なぜ2つあるのかについては違和感を覚えますが、これは色んな歴史のなかで2つ存在するようになってようです。本当は一つにまとまった方が大きな力になるとは思うわけですが、それはさておき、労働環境の改善を目指すことは両者とも目標にするところです。本当は管理者側は働いてくれる人々がいなくなったら困るはずなのに、とにかく組織はトップダウンで上の人はとても偉いです。私は上に立つ人であっても、かつては下積み時代というのもあったと思うわけで、そういう時代のことを思いながら仕事をしてくれれば、もっと改善できるところってたくさんあるように思います。でも、それがなかなか上手くいかないのが世の中のようです。「初心忘るべからず」なのに。
 何はともあれ、なかなか知ることの出来ない職員の労働環境の一旦を垣間見れて良かったと思います。

投稿者 hisaka : 2002年10月31日

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