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2002年07月16日

介護保険をのぞいてみると…

 台風を懸念しても、とりあえず実行した桜ヶ丘での朝の議会報告。予想通りに土砂降りの雨にあたり、ちょっとだけ雨にうたれながらマイクを持ってみたけれど、でもやっぱり無理。午前中の雨は久々にすばらしい!降り方で気持ちがすっきり。あれくらい激しいのは、じめじめ降られるよりも好ましいです。
 今日は楽しみにしていた介護保険の話し。担当係長の女性の方がとてもステキな方で、多摩市の現状をていねいに説明してくださいました。ちょうど今、介護保険は見直しの作業が進められているので、市が行なった様々な調査データを見せてもらいながら、これからどんな風に市が介護保険を運営していこうと考えているのか…その模索段階の話を聞くことが出来ました。まず今後の課題は3つです。いわゆる上乗せ横だしをどこまでやっていくのか?施設をどんどん増やしていくのか?保険料をどうするのか、減免制度をもうけるか?という点です。要するに切り離せないのは財政のことで、サービスを拡大して充実させたいのなら、当然市民の負担は増えることになります。それを市民として受け入れるのかどうか?負担できないのなら、サービスについてもこれ以上行政には求めることはできません。このスタンスをしっかり持たなくてはならないし、議員としても財政面と切り離して介護保険サービスの充実や拡大だけを行政サイドに要望することはできません。やはり何が市民の求めているところなのかを明らかにしながら、より有効なサービス提供をしていけるのか?そしてそのことが介護保険が適用されていない人にとってもどれほど手助けになることなのか?について示していく必要があると思いました。介護保険はもともと在宅サービスを重視して、支援していくという方向性がありました、。これは自宅で年老いても暮しつづけられるためであるし、施設型サービスだとどうしても定員などのキャパシティの問題もあり、在宅サービスのほうが柔軟に対応出来る可能性があることなどが理由としてあげられます。私はこの考え方はとってもいいと思っていて、やっぱり一言で老人…としても在り方は多様だし、年を重ねている分頑固だと思うし、施設型で集まってきた人を‘ひと束’と見ての対応には限界があると思うからです。そういう点を考えてみると、そこには<地域の人たち>という、重要なカギを握るセクターが発見できます。より木目細かにしてためには、どうしてもそのセクター…担い手をしっかりとつくっていく必要もあります。私自身が行政に望むのは、そういうセクターを上手に組織して、支えていくことで、地域を全体的に見てコーディネートする役目です。すでに福祉サービスに関しての苦情処理などでは、事業者と利用者間のコーディネートする役目を行う時もあるそうです。サービスの利用者はどうしても弱者になりがちです。このような事態は出来る限り、なくしていくことが必要です。
 何はともあれ介護保険の理念というのは利用者が自分で介護サービスを選択できることです。けれども現状は一体どうなのでしょうか?これは疑問残るところです。また家族介護をしている人についても「介護地獄」といわれるような厳しい状況があるわけで、そういう人たちをも含めて今後どのように多摩市の中で介護保険を展開していくのか?今、行なわれている介護保険の見直し作業は注目度大。この状況をふまえて私はどんなことを行政側に提案していけるのでしょうか?頭を悩ますところです。

投稿者 hisaka : 2002年07月16日

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