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2002年07月15日

老紳士のやさしい言葉

 朝の遊説の時から、ものすごい日差し。一応紫外線を気にする年頃なので日影を探して、相変わらずまとまりのない演説。今日は多摩センター駅だったので、遊説後で帰宅する電車の中で、なんだかとても無力感に陥ってしまいました。とはいえ、考えたって仕方ない!という開き直りがずいぶんと上手になって、神経が以前よりは図太くなった気もします。
 家に帰ってからは、9月議会のテーマである介護保険についての資料を眺めていました。チンプンカンプンの克服からスタートの今回の課題は私にとってはかなりな難題ですが、新しいことを知ることはとても楽しい作業です。でも一体何が問題なのか?という点については、理論的なイメージは出来るものの、それをいざ自分自身の身近に置換えてみるとまだまだイメージの中でしかわかっていなくて、頭でっかちなことを感じます。その意味でも明日のヒアリングがとっても楽しみです。しかも明日は女性の課長さんだということも大きなポイントです。
 午前中は今までになくマジメな過ごし方をしてしまったので、妙に満足感があり、午後からは急遽予定変更で本当は自分が一番やりたかったこと=演劇をする市民サークル「感性工房TAMA」の活動をお手伝いしました。感性工房TAMAと出会ったのは高齢者社会参加拡大協議会です。すぐに私は感性工房TAMAに入会したいと思いました。でも未だに舞台をしたい!という私の願いは達成されていません。けれどもここのサークルのメンバーはとってもユニークでかつ実行力のある方々ばかり!今年の3月に開催された市民のてづくりのお祭りのプロデュース(といっても、そんなかっこいいモノではなくて、せっせと汗をかく役回り)をしてしまうなど、参加してみるととっても楽しい経験が出来ます。ここに参加してから私はたくさんの出会いもありました。
 その一人が穏やかな老紳士です。 彼は今日、私に言いました。つい先日彼に、私のニュースレターを手渡したのでそれについての感想でした。「もっと素直に書きなさい。確かに中味はしっかりしているけれど、もっともっと自由に書かなくちゃ。せっかくのレターが死んでしまうよ。」いつもどおり落ち着いた控えめな口調でアドバイスを下さったのでした。彼に指摘されたのは私がニュースレターの冒頭で「初めてづくし」と書いてあるにもかかわらず、せっかくの「ことば」が生きてないよ…ということでした。「もっと初めて議会に行って、見たこと、聞いたことがあるでしょう。感じたことを素直に書いていいんだ。」と言われたのでした。この穏やかでやさしい言葉は私にとってはズッシリと重みを持つものでした。「全然批判するとか、これがダメってことではなくてね、<ことば>を大切にして欲しいんだよね。」そう言いました。私は黙って、そっとうなづきました。
 私にとってこの<ことば>はきっと忘れられない出来事のひとつになる予感がします。紳士の私に対するやさしさがとても身にしみます。こういう場所を大事にしながら、議員としての活動をすることがいかに重要なことか…実感しました。

投稿者 hisaka : 2002年07月15日

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