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2002年05月30日

フツーは考えられないことでも。

 午前中は一般質問の通告書を作成し、午後1時から会派説明・・・6月議会で市から提出される議案についての説明会・・・がありました。もちろん初めてのことでしたが、まずは会議室に入って驚いたことに資料の隣に、ご丁寧にも鉛筆が添えられているなんて!思わず聞いてしまいました。「この鉛筆を使わなくてはいけないのですか?」もちろん答えはNO!でした。すると隣の議員さんが「こんなの次から要らないわよ!無駄よ!」と言いました。フツーの感覚だときっと自分の筆記用具を持参してくるはずなので、私も必要ないと感じました。中学入試の時に『絵』を描くテストがあったのですが、その時には鉛筆と消しゴムが用意されていて、それを使用した経験があります。その時のことを思い出して、「使わなくちゃダメ」なのかと思ったのでした。

 さて、会派説明というのは要するに市が提案するものについて「ぜひご理解下さい!」というために行われます。今回は3月に骨格予算だったこともあり、新市長の意向が反映された予算案の提出と、人事案件(助役・収入役・教育委員などの辞任に伴って、新しく任命されるため)、あとはいくつかの条例案(法律の変更や住所の表示登記変更に伴う条例文の文言を改正する)がありました。その他市の車が起こした交通事故の和解経過、前市長の公判についての報告などもありました。
 会派説明は議会と違って「公式の場ではないので、なんでも質問していいのよ!」とベテラン議員さんからささやかれましたが、特に質問することもなく終わりました。
 今回一番感じたことは長が変わるということの大きさです。前市長は「市民参画」という言葉を頻繁に使用していましたが新市長は「市民参加」を使います。参画と参加では意味合いが全く違います。このあたりも取組む姿勢の違いかな?と思いながら聞いていました。「参画」を推進していきたい私にとっては、少々やりにくさを感じています。まだ議会を経ないと正式には決定しないことですが、第4次総合計画の基本構想である将来の都市像「市民(わたし)が主役のまち・多摩~夢と希望をかなえる‘手づくり’ステージのまち~」のサブタイトル部分に対して新市長は自分のことばで語れないから・・・ということでした。市長はイメージできないと言っていたのですが、私はわかりやすいサブタイトルだと思っていました。「何がどう理解できないのか?」について聞く余裕が無くて、「えー・・・なくなるの?!」というショックな気持ちに打ちひしがれて、ちょっと冷静さを欠いていました。本当は「どうしたいのか?」聞いたほうがよかったな・・・と後から思いました。
 夕方からは中央大学で開催している都市政策セミナーへ行き杉並区のレジ袋税のことを聞いてきました。「どうやって税源を確保しようか?」という発想から考え出したものですが、今では税源というよりも「レジ袋を減らすこと=ゴミ減量」の取組みが地球環境にとって大事もちろんゴミ処理にかかる経費も削減出来るけれど)という部分に重きを置いているので、私はとても共感できます。この条例が施行されたくない!杉並区民が増えてくれることを願っています。
 ここに集まった学生に「議員さんって何をしているんですか?普段のとき?」と聞かれて、説明を求められました。たまたま今日の会派説明の話をした時、彼女が言いました。「だったらなんで議会があるんですか?事前に話しを聞いてたりするなら、議会って形式だけですか?」
 私も同じことを思いながら会派説明を受けていました。私とか彼女とかのフツーでは考えられないことがたくさんあるのかもしれません。でもこのフツーでないことも実は重要なことだからこそ、今まで続いているハズなので、一体なぜこれが大切なのか彼女に説明出来るようになりたいな・・・と思いました。おそらくこれがないと議場で混沌とした状況に陥って議事運営が進まないからではないかと思いますが・・・?

投稿者 hisaka : 2002年05月30日

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