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2006年05月12日

自分をふりかえりつつ・・・

 議員の任期が残りの一年。市長選挙が終わってから、来年の市議選の話もちらほら出ているので、今の任期、あと一年間をとても意識しています。それとともに、今日に至るまでの自分自身の議員としての活動、そして議会としての活動のあり方を考えさせられています。

 実は、ほとんどの場合、議員個人は厳しくチェックされ評価の対象となりますが、議会全体がどう活動をしてきたのかを大きく捉え、評価することがとても重要なことだと考えています。
 その中でふりかえって見ると、例えば…大きい問題であれば、昨年の当初予算否決の理由でもあった学校跡地を活用した障害者施設の問題、これは障害者施設をどうするのかという問題と廃校(学校跡地)をどのように活用していくのかという問題が含まれています。そして、また、家庭系ごみの有料化の問題。議会が市長の提案を受け容れなかった懸案事項に対し、一体議会はどのような取組みをしてきたのか・・・議員個々人に着目をすれば賛成、反対という態度が明らかになってくるわけですが、そこだけの評価に終始してしまい、その後の市議会がどのように問題を解決しようとしてきたのかが問われることは滅多にないと言ってもいいでしょう。

 一昨日、「手をつなぐ親の会」の総会に出席して来たのですが、そのときに痛感したのが議員個人の取組みを超え、議会全体としての活動が不十分ではないかということでした。以前、親の会との意見交換を行った際には、いわゆるハンディのある子どもたちの学校卒業後の進路が行き詰っているとの切実な話が出され、参加していた議員たちも当事者の意見には静まりかえって耳を傾けていた気がします。
 でも、その後、この切実なる課題に対し、それぞれの議員が個々には問題解決に力を注いできたのかもしれませんが、議会全体が課題にどう取り組んだかというと、それは評価の対象となる活動すら見当たらないというのが現状です。もちろん、議会の構成員である私自身も問われていることですが、課題を認識しているにも関わらず、ある意味で昨年来置きっぱなしにしているのは事実であり、ふりかえればふりかえるほどに議員の力、議会の力、そして市民自身が議会に期待していることや、議員に求めていることが何かを考えさせられてしまいます。

 結局は、議員個人の賛成・反対という態度表明が重要視され(これは議員にとっては責任のある重みのある究極の態度表明だと思っていますが)、それ以上に、議会全体として出した結論に対し、個々人の議員がどのように責任を取り、活動をしているのかまでを問われることも少ないのかもしれません。
 つい先日も、ゴミの問題で市民の方々と議論をしている時に、「それで、議会はどうするわけ?」と問われ、ハッとさせられました。

 
 先に書いた学校跡地活用の問題などは宙ぶらりんのままで現在に至っているわけで、議会はいつも行政からの提案を‘待ち’の姿勢にあるような気もします(もちろん、個人的には‘攻め’姿勢で活動している人もいるのかもしれませんが、議会全体の取組みへと結びつかないところが私にとっては残念なこと)。・・・といろいろ書いていると、その渦中にいて傍観だけしている自分が結構情けなかったりします。

 「常任委員会の活動をもっと活発化させていこう」ということを問題提起している議員さんもいるのですが、その声もなかなか全体化されていかないのが現状です。
 ・・・・さまざまな活動スタイル、価値観考え方の議員がいる中で「議会改革」ほど難しい問題はないと痛感している今日この頃です。

投稿者 hisaka : 2006年05月12日

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