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2005年08月09日

「全市的な視点」

 市長と会派との意見交換会がありました。先週の金曜日に説明をもらった多摩センターの落合橋から上ノ根橋の間に新たな人道橋設置の件では、やっぱり市長との見解の大きな隔たりがありました。

 市長はこの橋の設置については「地元の要望」を理由にしていました。しかしながら市長は兼ねてから、例えば学校跡地問題などについても「地元」ではなく「地域」ではなく、「全市的」「多摩市全体」を強調し、いつどんな時でも全体のことを考えてから判断していく姿勢を強調しています。市長は、この新たな橋については一体、「全市的」にどのような分析をして、その必要性を判断し、予算計上に至ったのでしょうか?私にはさっぱり理解できないのです。

 市長の説明では①来年、多摩センター駅前保育所ができること②ちょうど川沿いにある新しい橋の予定地付近の長久保公園では毎年、桜の時期にはお祭りが行われていること③同じく毎年イルミネーションでトナカイなどが飾られていること・・・特に②と③については、ここに回遊性を持たせることによる商店街の活性化などが理由だとのことでした。
 でも①については、むしろ新しい橋よりは保育所の送迎のための車の駐車のほうが問題になりそうで、そちらへの対応をしたほうがいいと思う。②と③については、それだけのために回遊性を持たせるのか・・・・それ以外の時期で考えた時、どのくらいの活性化が見込めるのか。年に2回だけのためなんだったら、費用対効果から考えても取りやめるほうがベターな選択であろう。
 全く私にも、そして私以外の会派のメンバーに納得できるだけの説明はありませんでした。思わず「無駄か無駄じゃないか・・・・とどちらかの選択を迫られれば『無駄』になりませんか?」との意見も出るほどで、市長に私たちの考え方を伝えても、まったく平行線をたどるようです。
 特に、私たちの会派は同じ乞田川沿いであるならば、前々から主張している「向ノ岡橋」の架け替え等を何とかすべきだと思っていますし、そちらのほうが絶対に優先度は高いと思っています。市長は優先度が高く、市にとって必要なところから着手すると言っていたのですが、私たちにとって新しい橋の提案はあまりにも唐突でした。そして「向ノ岡橋」については、まずは現況調査関連等の費用を今年度の当初予算に計上してあるので、そういう意味では優先順位を高くしているし、そのように取組んでいるとの説明も受けました。
 でも、あとから新設として提案されてきた今回の人道橋については既に2年後くらいには完成見込みという工期などスケジュールまで固まっていて、先に着手したという向ノ岡橋よりもいち早い取り組みです。向ノ岡橋については、結局のところ、調査等を行った後、どうするのか?という一番肝心な工事の具体化までさっぱりと話が進まず、むしろ目途がたたないようで、その意味でも私自身は今回提案の橋があまりにもスピードでトントン拍子、既に完成にまで至る話しがなされていることにも不思議でたまりません。

 市長は地元要望があって・・・ぜひとも工事をしたいとの意向を固めており、これには揺るぎが内容で「ぜひともご理解下さい。」という姿勢を貫いていましたが、私たちの会派としてはどうにもこうにも納得できる決定的な理由説明がなかったので、もしかすると今回も予算に修正案を出さねばならないかも・・・と考え中です。

 それはそうと、いよいよ明日の朝から解散総選挙に向けて、またもや活動がスタート。朝と夕方の駅前遊説の毎日になります。真夏の選挙は紫外線が恐い。日焼けが恐い・・・・。

投稿者 hisaka : 2005年08月09日

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