« 「全市的な視点」 | メイン | ニュータウンとふるさと »

2005年08月10日

子どもも一員

 解散総選挙に向けて、暑い最中に選挙活動をしなければならないわけですが、蝉の鳴き声に暑さがかきたてられ、イライラ感が募るのと同じく、ガンガンと選挙カーのマイクなどますます嫌われる存在にとなるのかと・・・・思っているわけですが、有権者の国政への関心、とりわけ今回の郵政民営化は大きな話題にもなっていたので、いつもの時よりは市民の選挙そのものへの関心も高まっているのかなと感じます。というのも、昨日も駅に立っていると「民主党頑張れよ。」とか「ダメだよ、反対しちゃ。」という声をかけられました。しかし、朝日新聞では自民党中心の政権を支持する人の方が多いという世論調査が公表されていたこともあり、結構シビアな選挙戦になりそうだと思っています。

 今日は未成年「模擬」選挙を実施しているRights(ライツ)の方に話しを伺いました。未来の有権者が選挙や政治について考えるきっかけづくりとして行っていますが、模擬投票の結果というのは不思議なもので、大人たちの選挙結果とそれほど隔たりがなく相似しているのです。
 ところで、模擬選挙の感想を紹介してもらったのですが、特に「なぜ学校で選挙の仕方、投票の仕方を学ばないのか不思議です。何も基礎知識無しにいきなり投票しろと言われても誰に投票したらいいのかわからないと思います。今回、模擬投票をしてみてわからないことがすごくたくさん出てきました。選挙権を持つ前にこのようにして経験することができたのはとてもよかったと思います」というものがありました。これは15歳の意見です。また、「どの候補者の首長を聞いても、口先だけに聞こえたり、現実性や具体性がなくて、白票しかかけなかった・・・」(18歳)など、全く大人に引けをとらない意見がほとんどで、改めて子どもたちの政治参加という視点の大切さを認識させられました。
 実は選挙活動をしていても、一票を持っていない子どもたちというのはその対象外に置かれてしまいがちで、例えばマイクを持っての演説など「有権者向け(大人向け)」にしかなっていないのが実態です。でも子どもたちも大事な市民の一員、「子どもにはわからない」ということを決めつけてはいけないなと感じます。
 
 「模擬」選挙の取組みですが、未来の有権者が対象です。この活動を広げて行くことが投票率の向上にもつながっていくのではないかと考えます。つまり、大人の選挙と同時に「模擬」選挙が必ず行われるともなれば、「子どもに理解してもらう。」という視点も組みこんだ選挙戦、また政治が展開されるようにもなり、結局は有権者にも「伝わる」政治が行われていくのではないかと期待できそう。ライツの取組みに意義を感じます。活動の支援者を増やしていきたいものです。

投稿者 hisaka : 2005年08月10日

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
/956