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2004年03月29日

議会で決定するということは。

 緊張感を失わずに最終日を迎えられて良かったなと思います。ただし、乾燥した空気で喉がやられてしまい、朝遊説の時から声がガラガラ。聞き苦しい声での意見討論になったことは申し訳ないなと思いました。元気なのですが、周りに必要以上の心配をかけるからです。しかしながら、今日の議場は風邪のウイルスが蔓延したはずです。咳をしている人の多さ・…議場じっと座っていると普段でも結構ストレスがたまるのですが、本当にヒドイ状況でした。健康にダイレクトに響くと思われます。

 3月議会は私にとっても大きな節目で、自治基本条例が議決に向かうということで喜びというよりも「決定させる」ことの重みを感じていました。他には連光寺の大型マンションの問題や市立幼稚園をめぐる問題など議会で決定することの意味を改めて考えさせられることばかりでした。

■自治基本条例がやっと完成!!

 総務常任委員会の修正案が可決され、修正以外の部分は原案で可決となりました。最終的には全員賛成にはなりませんでしたが、可決が否決を上回りました。もちろん全員が賛成することが望ましいのかもしれませんが、いずれにしても議員が問われるのは自分自身の判断にどう責任を持って行動してくのかということです。「反対」したからといって、自治基本条例に従わないなんてことはできませんし、「賛成」「反対」それぞれの重みは同じです。
 今回のそれぞれの判断に立脚しながらも、目指していくのは市民主権の立場から明らかにされる「まちづくり権」、市民自治を豊かにすることだと考えています。この視点無くして、今後の議会活動、議員活動は成立しないのではないかと個人的には考えています。

 「行政に問う前に、議会が問われる」ことを肝に銘じなければなりません。決定したのは議会です。

■連光寺の大型マンション建設問題

 これはいわゆるマンション紛争に発展している問題です。「階数を変更」を求めた陳情に関しては建設環境常任委員会にて全員賛成で採択されました。本会議では一名の議員がこの陳情を不採択しましたが、残りの議員はもちろん採択でした。この問題は一地域の事として片付けることはできない重要性がありました。来年度着手される、開発事業者と周辺住民との合意形成手続などを定める「まちづくり条例」の策定にあたっても大きく問題提起をしました。
 今日の本会議にも前回の委員会の時と同様に連光寺地区の開発を手がける事業者の方も傍聴に来ていたようです。委員会での全員採択を受けてなのか、事業者からは市長から通知されていた文書への回答が届いていました。今後、改めて事業者と住民との話合いの場を持つことなどが記載されていましたが、それでもまだ予断を許さないと思います。

■多摩市立幼稚園問題

 私たちの会派は「採択」としました。陳情が議会で採択されたので、今後、市長がどのように対応するのかが注目されます。
 実は、私は意見討論を読みながら、気がついたことがありました。それは討論の中では「この陳情が採択されたなら、一旦、2005年度末廃園方針が撤回される」と述べてしまったのですが、実はそんなことはなく、今回の議会での採択を踏まえて、それを聞き入れるかどうかはあくまでも市長判断によるわけで、市長は議会の結果に耳を傾けない場合も十分にあり得るのです。…読みながら、「あっ」ちょっと私は間違った…と思い、恥ずかしくなりました。討論が終わって議席に戻ると、ご親切に?すかさず、そのことを指摘してくれた議員がいました。
 
 市長がこの結果を受けて、どう行動をしていくのか?私たちの会派が要望したのはあくまでも「話合いのテーブル」です。そのために一旦打ち出した方針を白紙撤回(もしくは棚上げ)する必要があるということです。「教育的見地からの公立幼稚園の役割」「幼児教育のあり方」を話し合うべきだと主張する陳情者に対しても、私が先日お願いしたことは「話合い」をきちんと進めるための条件として、「廃園阻止ありき」という姿勢があってはならないということでした。
 「話合いの場」が設定された時、市長だけでなく、市民もその在り方が問われると思います。合意形成に臨む姿勢が大事だと考えています。

 今日は最後に市長の発言がありました。「謙虚に取組んでいく」そして「信念を持って」とのことでした。市長が言うところの「信念」がどんなところにあるのか十分に伝わっていないように思います。そこが見えないからこそ、色々な意味で混乱が生じるようにも感じるのは私だけでしょうか?
 市長の信念を持っての取組みとは…「幼稚園の廃園」?という部分に妙にリンクしてしまったのは私だけかもしれません。これは、考えすぎかもしれません。しかし今、市長に問われているのは少なくとも議決をどう受けとめて対処してくのかという政治姿勢だと思っています。

 いずれにしても政治姿勢を評価するのは市民で、最終的な審判は「選挙」を通じて行われるわけですが…。今後の動きに注目です。

投稿者 hisaka : 2004年03月29日

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