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2004年03月30日

インターンシップ終了報告会

 大学の長期休暇に地方議員インターンシップを選び、2月から活動をともにしてきた8人の大学1、2年生たちの終了式でした。
 
 今回、彼らが一番熱心に取組んだのは「容器包装リサイクル法改正」に向けた署名集めだと思います。いまやリサイクルは当たり前の時代。私が子どもの頃と比べてると、現代っ子は「リサイクル」を小さな時から身につけているし、学校でもしっかり学んでいると思います。時代の変化と自然環境の悪化が本当に深刻なんだろうと感じます。
 今日はせっかく…ということで施設見学をしました。エコプラザ多摩と清掃工場です。ゴミを収集場に持っていけば、あとは野となれ山となれ…その先の事を考える人は少ないのではないでしょうか?ここがゴミ問題がなかなか解決しない部分だと考えます。ゴミの行く末をトレースすれば、自分自身のゴミのだし方も変わるのではないか、少しでもゴミを減らそうと意識するのではないか?と思います。
 もっと徹底的に「ゴミ追っかけ」ができれば面白かったのですが、施設を見学することだけでも十分に発見があると思います。とにかく一番は「ゴミ処理現場で労働している人がいる」ということです。
 エコプラザではペッドボトルや缶を手作業でチェックしている人たち、また瓶処理の行程では障害者が働いている姿を目の当たりにしました。草木を土壌改良剤として生まれ変わらせるための処理施設では女性二人が切り盛りをしていました。
 「自分にはできない。」「私は無理。」…一緒に見学したメンバーは誰もがそう感じたに違いありません。この労働環境をつくりだしているのは紛れも無く自分たちだと心に刻んだ事と思います。もちろん施設そのものが新しい事もありますが、毎日の施設清掃なども徹底して行なわれているお蔭で、エコプラザの臭気は他自治体などの同施設よりもまだ随分と‘まし’だそうです。さらに、唐木田にある清掃工場はさらにゴージャスな施設です。しかし、ここでも手選別で作業をしている人の姿がありました。数分いるだけで体全体に臭いがしみつくという案内してくれた職員の方の説明に、私たちは正直言葉少なくなり、ただじっと見学コースのガラス越しに見える作業場を見つめてしまいました。
 私は逆に「ゴミ処理」が美化されるのではないか?と危惧を抱くくらいに行き届いた立派な施設だと思いますが、この現実を目の当たりにすると自分の生活、暮らし方を変える必要性をつくづく感じさせられました。「捨てる前に思い留まる。買う前に思い止まる。」この意識を忘れないことだと思います。

 見学を終え、夕方から修了報告会をして、それぞれから活動について感想などを発表してもらいました。「楽しかった」「つまらなかった」色々な感想を持っていると思いますが、私はそれぞれに一つ以上の感じた事があるはずなので、その思いを大事にしてもらいたいと思っています。印象的だったのはインターン生作成してもらった「ほうれんそう」3月号についてでした。自分たちが作成したものを配っている時「受け取ってもらいたい」という思い、「自分たち声を伝えたい」という気持ちが強かったのだそうです。相手に思いを伝えたい…でも届けることの難しさを実感したという感想に私はインターンに自分が伝えたいことが伝わった気がしました。
 そして「地道な活動が大事」「行動的になれた」「自信がついた」「市民の反応を直に感じられる喜びがあった」「出会いの大事さを知った」などなど彼らの素直な感想に私の原点も思い出せた気がします。私自身も彼らから学んだことに感謝をして今後につなげていきたいなと思っています。

投稿者 hisaka : 2004年03月30日

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