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2004年02月12日

ネットの議員活動ってなんだろう?

 他地域のネットの議員数名と会し、お互いの活動の中味について意見交換をしましたが、やはり地域ごとに活動の仕方の違いが見え、面白いなと思いました。「議会活動」と「ネットの活動」という2本柱で活動を進めていくのが王道を行くやり方なのかもしれませんが、今日集まったメンバーはもともと生活クラブ生協やネットの活動に携わっていたわけでなくネットから立候補し当選した人が多かったので「ネットの活動」ってなんだろう?ということも話題になりました。
 ネットの議員は「代理人」として古くは位置付けられてきたのですが、現在は呼び方は「議員」という風になりました。けれども組織的にはやはり「代理人」という立場です。議会活動なども個人という側面もありながら組織である「ネット」がより重視されるので、組織と対立した時には自分自身をどう納得させるのかで葛藤を抱く時もあります。
 納得をするためには、そのための材料が必要で、やはりそこには喧嘩に近い議論も避けて通れない部分があります。私の場合は自分の両親世代の人たちに囲まれている感じで「世代の違い」をどう乗り越えていくかでは、それぞれのエネルギーが試されていると思います。私も頭ごなしに言われて「はい、そうですか。」と簡単に言うことを受け入れる性格ではないので、気持ちよく議論を終わらせるために自分がどうあるべきかということを常に考えている気がします。

 ネット活動の大変なところは「みんなで決める」という民主主義の原点みたいな部分を実践するために、とにかく遅々として進まない話し合いを積み重ねる必要にあります。自分の判断が優先されるわけではないのでそこは相手の意見をどのように受け入れていくのかという寛容さも試されます。
 そして何よりも、一番難しいことは「個人の顔」をどうつくっていくのかということです。例えば選挙の時で考えればすぐわかりますが「多摩生活者ネットワーク」に投票をしてもらうというのがネットでの考え方です。「市民(ネット)の議席」であり「議員個人(いわなが)の議席」ではないという考えに基づいているからです。つまり、私の場合も「岩永ひさか」に投票ではなく本来のあるべき論で言えば「ネット」に投票という形ならなければいけないのです。でも、それは理想です。だから活動の仕方がとても難しいわけです。
 
 私の場合もホームページやミニニュースの配布などしているわけですが、これは広く捉えれば「ネットの活動」のうちに入れることが出来ます。それはもっと広く市民の政治参加を進めることにつながるからです。でも、見た目には「岩永ひさかの個人活動」と映るのもやむを得ない面があります。つまり「岩永ひさか」としての活動がネットにはどう還元されるのだろう?と意識をしたとき、正直、その組立てに悩む部分も多いです。

 そんな話をしながら、あっという間に時間がすぎていったわけですが、「組織」と「個人」との距離関係をどう保っていくかには、やっぱり自分の力が試されるなと思いました。それはきっと組織に所属している限りは誰しもが同じような悩みを持っているのではないかと感じます。もちろん組織に埋没して「個」が見えなくなってしまうことを是とはしませんが、私自身はあまりにも「個」を求めすぎて「ひとりよがり」になることの方が危険で不幸せだと考えています。
 みんなでやっていく政治に変えていくという意味をもう一度考えてみたいなと思いました。

投稿者 hisaka : 2004年02月12日

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