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2003年09月09日

そんなのってあり?!

  今日で一般質問が終了。議長を除く25人の議員がそれぞれの立場から質問をするわけですが、それぞれ個性に富んでいて面白かったです。今回は傍聴者も多いように感じました。

 ところで、一般質問は議会開催日から一週間前に質問書を通告しておき、それに対して行政側で市長答弁(教育分野は教育長)を用意するわけですが、どうやら、議員の中には自分の質問の前に市長答弁を入手している人がいるみたい…ということが会派の中で話題になりました。私たちなんて、頼んでみても絶対に質問の前には教えてもらえないのに…。
 そこらへんが政治力っていうか、‘パワー’だなって思います。もちろん、事前に答弁がわかっていれば、見た目は上手に一般質問が出来ることになるけれど、私は正々堂々と会話が成り立っていなくても、それはそれでいいのかも…って考えられるようになりました。というのは、確かに私の質問の仕方の悪さとか質問水準の低さもあるけれど、昨日の質問の時のように、全く会話不成立の状況は、むしろ「そんな風に市民に向けて話すのですか?」と逆に聞きたいからです。
 昨日の場合は「りんごは好きですか?」と聞いているのに「みかんです。」という答えならまだしも、「赤くて、丸いです。」という答えが返ってくる始末だったからです。「そんな説明、聞いてないって…」と何度も思いました。

 さて、今日の一般質問では多摩第一小学校の建替えについて、財政危機に陥っている中で今後どうなるのか?という質問がありました。私も心配しています。何が心配かというと、この第一小学校の建替え計画については、子どもたちも夢を持って参加してきた経緯があるからです。
 ちょうど一年前、夏休みの宿題で絵や作文で「こんな学校が欲しい」という夢を子どもたちは描きました。それを受け、市民ワークショプを経て、今、建替え委員会でも基本設計のプランづくりをしているわけです。‘新しい学校’に期待感や夢を抱いている子どもたちの気持ちを考えると…。
 今日の市長答弁では「しかるべき時に今後の方向性を説明します。」とのことでしたが、たまたま今日も建替え検討委員会があり、市民の中からは「今まで市民参加と言って、これだけ翻弄されたのに…」という声があがりました。いろんな噂が耳に入っているようです。

 私自身はこの計画がもっともっと事前からあがっていたなら話は別ですが、実は、第4次総合計画には入っておらず、そして昨年からスタートした事業。「景気がこんなに冷え込んで・…先の目途が立たなくなりました。」だけでは説明できないと思います。
 例えば大きな災害が発生したとか・…目に見える納得いく事態があれば話は別ですが、一年前からスタートしているわけで、その時点で一年後のことが読めなかったのか?と言えば…?「先行き不透明の経済だから」というのは理由にならなさそうです。きちんと事業資金の裏づけを持たずに、この事業はスタートしたのでしょうか?

 庁内だけでやっていれば、「すぐに止める」ことも可能です。となれば、「だから市民参加は面倒」とか「市民参加は嫌い」という意見も出てきそうですが、でも、もし、そういう考えの人がいるのなら、それは全く時代に逆行していることを認識すべきと思います。市民参加をしようと選んだ責任を放棄していることも確かです。市民はわからず屋ではありません。一緒に考えてやっていくことが重要なのです。
 多摩第一小学校には卒業生もたくさんいるわけだし、出資者を募ると言うのも一つの手法かも…と思います。

 議員としてではなく、あくまでも一個人として「市民参加型プランづくり」に興味があって参加している私ですが、他の議員さんから「市民のグループの中に議員が参加しているのはおかしい、やめるべきと思う。」と言われてしまいました。「私は別に議員として参加しているわけではありません。」と答えたところ、「個人と議員とは切り離せない。」と言われました。…そのあたり、やっぱり私は認識不足なのかなあと思いましたが、正直言って、議員としての参加なら、とっくにやめているし、もともと参加すらしないと考え直しました。

投稿者 hisaka : 2003年09月09日

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