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2003年09月10日

地域レベルでの安心安全地域づくり

 一般会計の補正予算は賛成多数で可決しました。今回の補正では借金の借り換えが最も大きい部分でした。昔は信じ難いほどの高利率。これを繰上返済することで、金利負担を軽くしようと言うわけです。説明によると約5億円くらいの負担減になるそうです。
 財源は臨時財政対策債です。この臨時財政対策債は国が当てになるのかならないのか?よくわかりませんが、さまざまな指数を用いてはじき出し、多摩市は約27億円ほどまで発行してもよろしいと言われています。つまり、どこまで借金してもいいか?という限度額です。今回はこの枠の中から約14億円を使ってしまったのですが、あとまだ使える分のうち約10億円は来年に持ち越しします。そうしなければ来年度の予算がたたないからです。今後は「自転車操業」で乗りきるしかないのでしょうか?

 さて、今日は夜間に青少協の会議があったので半年ぶりくらいに出席しました。学校、PTA、民生委員、保護司さんなどなど情報交換をするわけですが、もっぱら中心は「不審者情報」について。明るい話題ではなく、痴漢とか露出犯出没、泥棒情報が交換されました。ちょうど今朝も露出している人がいたようですが、今風のタオルを頭に巻いた20代前半の若い人だったそうです。それから近所のお店に泥棒に入ろうとして現行犯逮捕された若者も21歳で、彼は故郷から捜索願が出ていた人物、現金は全く所持しておらず、何と泥棒の7つ道具以上のものを所有していたそうです。同世代である…と言うことにとても複雑な気持ちがしました。

 地域で暮らしていると不安材料がたくさんあり、そして増えていることを肌で感じるみたいですが、正直、一人暮しの人などはそんな情報を知るすべもないだろうなあと思います。自分の住んでいる地域の治安がどうなっているのか?とても大切な情報だと思いますが、地域での人間関係などにより情報格差が確実に生じていると思います。私も、今日の会議に出て「えーっ、そうなんだ…」と改めて認識させられたからです。
 東京都では7月に安全安心まちづくり条例を制定しました。既に副知事にも警察出身者を迎えて、防犯強化体制づくりを着々と進めている感じがします。この議会にも「安全安心まちづくり条例」の制定を求める陳情が提出されています。市長の姿勢では条例制定は考えていないようです。
 私も条例を制定すれば良い…というわけではないと考えています。この条例は一方で「監視社会を助長する」という批判もあるからです。条例の内容も吟味するする必要があり、拙速に制定することは避けたいと思います。ただ、今日の話の中では「不審者情報をタイムリーに地域で共有できるルート」について話題になりました。警察に連絡する人もいれば、学校に連絡して終わる人もいる、または地域の人に話して終わってしまう場合もある…情報の一元化がはかられておらず、青少協での情報交換も事後報告的に終わってしまうし…というわけです。その点では地域での情報共有ルールの確立は必要かもしれないと感じました。まずは地域レベルでの取組みを強化していくことが必要でしょう。

 さて、北諏訪小学校の校長先生はいわゆる「校長ぶっている」先生ではなくて非常に面白い方です。私はかなり好印象を持っています。先生は「見える学校」にしようと考えているそうです。今までは校庭が垣根に覆われていて外から見えにくかったのですが、木の伐採を行い、歩行者から校庭を見えるように工夫をしたそうです。
 地域の目が学校に向いていること「地域のどなたかが学校に来ている、保護者のどなたかが来ている、観てくださっている、このようなことが一番の防犯だと考えています。」と学校便りにも書いてありましたが、私も同感です。そして先生から一言「こうやって青少協で、ただ人が寄り集まっていても全く意味がないんですよね。青少協は人のつながりですから、ネットワークとしての機能を高めていかなくては…。」かなり痛いところをつかれたのでは?と思いました。地域のネットワークづくり…ある意味、多摩市のもっとも苦手分野かもしれません。特にニュータウン地域で。

投稿者 hisaka : 2003年09月10日

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