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2003年05月19日

朝遊説スタートしました。

 毎週月曜日はとにかく天気が悪く、今日もやっぱりあいにくの雨降りでした。今朝から朝の活動報告をスタートしました。何人か顔なじみの人が声をかけてくださって、「がんばらなきゃな!」と思いました。‘早起きしなきゃ!’には頑張りがいがあります。
 
 最近、この4年間で成し遂げる公約を一つ挙げてくださいと尋ねられて、これは簡単そうで何て難しい質問なんだと思いました。もちろん市民と行政のパートナーシップという点では市民自治基本条例を制定したいと考えているわけですが、じゃあ、制定が即イコールで公約の実現に結びつくかと言えば私は全くそんなことないと思うからです。だから私はこの質問にドキッとしたわけです。
 つい先日の臨時議会で市長が「市民自治行政を目指す」と発言をして、私はいよいよ市民自治が動こうとしていると思ったのですが、実は‘市民自治'という言葉は法で定義されていません(そもそも「市民」という言葉自体が存在しない)。つまり‘市民自治’というのは定まった概念がないわけで、結局、この‘まち’に関わっている人たちでつくるものとしか、今のところは説明できません。多摩市をもっと暮らしやすい場所、活動しやすいところにしていきたい!という思いを実現するために自分で行動をすることから市民自治は始まるのだと考えています。
 つまり市長が市民自治行政を目指せば実現するのかといえば、実際に行動する市民がどれだけいるのか?ということが次に大事になってくることで、市民自治基本条例を制定したからといって「市民自治行政」が完成するわけではないのです。そこをきちんと市民に共有していかなければならないなと思えば、やはり条例制定を最優先課題として公約に掲げたけれど、決して制定できたら公約実現に結びついたとして安心していられないと感じています。条例を制定した後の方がむしろ役割を問われます。市民自治基本条例をなぜ制定したのか?そして制定して‘まち’をどうしたいのか?そのことを丁寧に発信しなければ条例を制定して、私が成し遂げたいな・・・と思っていることも前に進まないというのが結論です。
 結局、公約を成し遂げる時に一番問われるのは自分自身の姿勢だと考えたわけですが、それと同時に「公約」への責任を改めて考えさせられました。ついに私は考えて考えた挙句に「情報発信し続ける」と答えました。
 市民自治基本条例の制定が新しい時代のスタートだと考えているので、私自身が制定した後にどう行動するのかがより重要だと思っています。市民自治が動いていく中で新しい議会や議員のスタイルを確立することが求められています。これまでのように議員も「お任せ」されるのではなく、まちづくりのコーディネーター的存在としての活動が必要になります。
 公約の‘実現’ではなく、公約を‘成し遂げる’という表現の持つ意味深さに1週間近くも考えた果ての結論は、実は去年からずっと私が目指してきた「政治と市民の架け橋」になるための必要最低限条件だったのです。

投稿者 hisaka : 2003年05月19日

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